末次健司 1987年、奈良県生まれ。2010年京都大学農学部卒業。2022年から神戸大学大学院理学研究科教授。同大高等学術研究院卓越教授を兼任。専門は日本の生物多様性を活かした植物、菌類や昆虫のナチュラルヒストリーの研究。おもに、光合成をやめた植物「菌従属栄養植物」の生態を研究し、「キリシマギンリョウソウ」や妖精のランプと呼ばれる「コウベタヌキノショクダイ」など多くの新種を発見。さらに自然界の不思議を明らかにすることをモットーとし、菌従属栄養植物に加え広範な動植物やキノコに関する研究も展開。たとえば、ナナフシが鳥に食べられても、子孫を分散できることを示唆した研究は、驚きをもって迎えられた。 |