『源氏物語 語りと絵巻の方法』の詳細情報

源氏物語 語りと絵巻の方法
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タイトル 源氏物語 語りと絵巻の方法
サブタイトル
著者 [著者区分]石井 正己 [著・文・その他]
出版社 三弥井書店 レーベル
本体価格
(予定)
5800円 シリーズ
ページ数 392p Cコード 0091
発売予定日 2024-07-09 ジャンル 一般/単行本/日本文学総記
ISBN 9784838234196 判型 A5
内容紹介
物語の場に注目し、『源氏物語』と『枕草子』に見られる宮廷の世間話を考究。『源氏物語絵巻』に描かれた女房を物語における語り手の姿を具象化した存在として捉え、文学研究から見た「語りと絵巻の方法」を解明する。
目次
【目次】
『源氏物語』と口承文芸の往還
Ⅰ 語られた『源氏物語』
 女性たちの『源氏物語』
 追体験する昔物語
 「夕顔」の巻冒頭の贈答歌
 『源氏物語』の世間話
 生霊事件と噂の視点
 洪水神話と『源氏物語』

Ⅱ コラム①物語文学へ
 『伊勢物語』の酒
 雨夜の品定めの藤式部丞
 歌語りと世語り
 髭黒大将と狂言『髭櫓』
 「若菜上」の巻の猫
 「片目悪しき僧」の素性
 
Ⅲ 描かれた『源氏物語』
 『源氏物語絵巻』に描かれた女房
 『源氏物語絵巻』の「蓬生」
 『源氏物語絵巻』の「柏木(一)」
 二千円札の『源氏物語絵巻』
 『源氏物語絵巻』の「橋姫」
 『源氏物語絵巻』の方法

Ⅳ コラム② 古典文学へ
 震災と『百人一首』
 震災と『方丈記』
 『徒然草』の洞察力
 表現としての現代語訳
 五感で読む『古今和歌集』
 古語辞典雑感
 小学校からの古典教材

Ⅴ 『源氏物語』とその周辺
 隠し据えられた女、浮舟
 怪談と『源氏物語』
 物語の場としての宮廷
 物忌の場と世間話
 女三の宮の立ち姿
 勝川春章の「雪月花美人」
 私たちは文学を伝えられるか

Ⅵ コラム③ 中世物語へ
 浮舟と建礼門院
 天皇のご落胤―『大鏡』と『平家物語』―
 新院崩御と入道死去―『平家物語』に見る薨卒伝―
 亀報恩の事―『平家物語』と「海南小記』から―
 異類婚姻譚と『松浦宮物語』
 『とりかへばや物語』は聖典になるか
 『とりかへばや物語』と「3年B組金八先生」
 『とはずがたり』雑感
 光源氏と源義経
 敵討ちの精神史
著者略歴(石井 正己)
国文学者・民俗学者。東京学芸大学名誉教授。
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