特集:本の雑誌が選ぶ2024年度ベスト10
新春恒例、年間ベスト10の季節が今年もやってきた! というわけで、「本の雑誌」1月特大号は、年に一度のベスト10特集号。本の雑誌が選んだ2024年度ノンジャンルのベスト10に、鏡明のSFベスト10、池上冬樹のミステリーベスト10、縄田一男の時代小説ベスト10、佐久間文子の現代文学ベスト10、栗下直也のノンフィクションベスト10、そして高頭佐和子のエンターテインメントベスト10と並ぶ、怒濤のベスト10七連発だ! さらに作家、評論家、翻訳家など総勢32名が選ぶ「私のベスト3」、もちろん忘れちゃいけない読者のベスト1もあるぞ!のベスト尽くしの大特集。オモロイ純文学から令和の監獄小説、千ページ超えのメガノベル等々の強敵を蹴倒して本の雑誌が選んだ2024年度の王者に輝いたのは発行人イチ推しのサバイバルロードノベル『越〇』だ! さあ、愛と希望のベスト10攻勢で2024年の面白本は一目瞭然。正月休みはおこたでぬくぬく読書三昧といこう!
新刊めったくたガイドは、ガイド初登場、小山正がマット・スカダーが探偵人生を語るシリーズ最新作で酔いどれ探偵の生きざまに思いを馳せれば、同じく初登場、橋本輝幸は痛快で軽妙な一代記『高雄港の娘』に引き込まれてずぶずぶ。大森望が"中国SF四天王"の一人、韓松の怪作『無限病院』の続きを怯えて待てば、野村ななみは〈事実〉と〈真実〉のあり方を問う『こぼれ落ちる欠片のために』に脱帽。これまたガイド初登場の久田かおりが隣人同士の"いやんべ"な距離を描く、白尾悠の小説が好きすぎる!と叫べば、東えりかは吟遊詩人から世界の普通飯まで、放浪と冒険に憧憬! そして今年もあるぞ!の「北上次郎ならこれ推すね」は天童荒太からグリシャムまで、どストライクの4冊が登場! 読み始めたら目が離せなくなる北上印の4冊を、さあ、あなたも一気読みだ!
そして今月は緊急座談会で書店員6人がサバイバル時代にモノ申せば、津野海太郎「続・百歳までの読書術」がひと月早く再開! 黒い昼食会が南方権三先生も登場のすごくヤバイ本刊行に震撼すれば、メオト暦はサイゼでアロスティチーニ。栗原康が「あらゆるシンボルを引きずり倒せ」とアジれば藤野眞功は「本に色はつかない」と提言。鏡明が古本まつりと本のまちを行けば、浅生ハルミンは夏をアンコール! 本文デザインも一新してますます面白い「本の雑誌1月号」と「おすすめ文庫王国」があれば、正月休みの読書計画も万全。こたつにみかんを用意して読書三昧の正月を満喫しよう!
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