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タイトル |
奴隷の抒情 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | 神山 睦美 [著・文・その他]
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出版社 |
澪標 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1800円 |
シリーズ |
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ページ数 |
264p
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Cコード |
0095 |
発売予定日 |
2024-04-08 |
ジャンル |
一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他 |
ISBN |
9784860785864 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
文芸評論を書き始めて五〇年以上になるが、いまだに飽きることがない。思考力が枯渇しない限り、詩や小説や、思想を読み解くことに終わりというものはない。とはいえ、力の源が、無尽ということはあり得ない。実際、昨年の十月から今年の一月にかけて、書下ろし稿を書いていたのだが、その間、何度も躓かずにはいられなかった。さまざまな災厄が、私の思考を遮ったのである。
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目次 |
序 泥にまみれた涙 ――竹内英典『伝記』
第一章 汚名を着せられた言葉 ――杉本真維子『皆神山』
第二章 公と私 ――青木由弥子『伊東静雄 ―戦時下の抒情』
第三賞 絶対的「無」としての「奴隷」――小池昌代『赤牛と質量』
第四章 生と死の循環 ――岡本勝人『海への巡礼』
第五章 コロナ・パンデミックの抒情 ――森川雅美『疫病譚』
第六章 重度の神と共に生きるということ ――宮尾節子・佐藤幹夫『明日戦争が
始まる「対話篇」』
第七章 母親からの疎外 ――藤井貞和『物語論』
第八章 抽象的な普遍性への貢献 ――大澤真幸『<世界史>の哲学 現代篇Ⅰ』
第九章 詩語の不可能性 ――田中さとみ『ノトーリアス グリン ピース』ほか
第十章 デタッチメントからアンタッチメントへ ――村上春樹『アンダーグラウンド』
から『騎士団長殺し』へ
第十一章 代わりに死んでくれる存在 ――大江健三郎『さようなら、私の本よ!』
カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
ほか |
著者略歴(神山 睦美) |
1947年1月、岩手県生まれ。東京大学教養学部教養学科フランス分科卒。文芸評論家。2011年、『小林秀雄の昭和』で第2回鮎川信夫賞を、2020年、『終わりなき漱石』で第22回小野十三郎賞を受賞。その他の著書に『日々、フェイスブック』『吉本隆明考』『二十一世紀の戦争』『大審問官の政治学』『希望のエートス3・11以降』『日本国憲法と本土決戦』『「還って来た者」の言葉』『戦争とは何か』など多数。 |