『思慮と革命』の詳細情報

思慮と革命
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タイトル 思慮と革命
サブタイトル
著者 [著者区分]林 嵩文 [著・文・その他]
出版社 風行社 レーベル
本体価格
(予定)
4000円 シリーズ
ページ数 222p Cコード 3031
発売予定日 2024-11-05 ジャンル 専門/単行本/政治-含む国防軍事
ISBN 9784862581587 判型 A5
内容紹介
革命へと進むフランスの傍らで、ドイツの啓蒙主義者たちが求めた合理的な政治とは何だったのか。解明のための鍵概念こそ「思慮」であった。
目次
序論
第一節 問題の所在
第二節 先行研究の概観と本書の課題
(一)一八世紀ドイツにおける政治思想の不在?
(二)啓蒙主義の政治思想の多元性と統一性
第一章 思慮概念の伝統と変容
第一節 アリストテレスの思慮概念
第二節 ヴォルフ倫理学と政治学における思慮
第三節 ヴォルフ学派における国家的思慮
第四節 小括
第二章 体系と政治──フリードリヒ二世の絶対主義論
第一節 フリードリヒにおける思慮と知恵
第二節 「体系の精神」批判とフリードリヒ
(一)フランス啓蒙と「体系の精神」 36
(二)マキアヴェッリと「体系の精神」 39
第二節 君主義務論と社会契約論
第三節 政体の安定性
(一)フリードリヒの歴史観
(二)世襲君主政の正当化
第四節 君主の親政と「体系」
(一)親政の観念
(二)「体系」としての政治
第五節 小括
第三章 「真の政治の精神」と封建制──ヨハン・ゲオルク・シュロッサーの啓蒙絶対主義批判
第一節 「啓蒙された政治」の構想
(一)古典古代の批判的継承
(二)シュロッサーにおける啓蒙と政治
第二節 「真の政治の精神」とドイツ国制の問題
(一)諸侯同盟とアトランティスの物語
(二)諸侯の集権化とレガーリエン
第三節 アナーキーとしての封建制
(一)モンテスキューの封建制論
(二)ロバートソンとフィランジエーリの封建制理解
第四節 自由の秩序としての封建制
(一)封地の定義
(二)政治的な知恵と封建制の精神
第五節 小括
第四章 自由と代表──カントの共和政構想
第一節 プロイセン官僚と自由
(一)プロイセン一般ラント法とモニター制
(二)フランス革命と「市民的自由」
第二節 自由の構想
(一)「ペンの自由」と思慮
(二)政治的自由と「法的自由」
(三)政治の課題としての代表制
第三節 国家的思慮と共和政
(一)カントと国家的思慮
(二)共和政の創設
第四節 小括
第五章 共和主義的思慮──ヨハン・アダム・ベルクと「民主政共和国」
第一節 啓蒙と革命
第二節 憲法と知恵
(一)古代の共和国と知恵
(二)不可譲の市民権
(三)権力分立と政体
第三節 思慮の復権
(一)「民主政共和国」と思慮
(二)財産所有者の民主政への批判
第四節 小括
結論

謝辞
事項索引
著者略歴(林 嵩文)
1991年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。現在、慶應義塾大学法学部・専修大学法学部・法政大学市ヶ谷リベラルアーツセンターなどで非常勤講師を務める。専門は西洋政治思想史。
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