『硝子のあひる』の詳細情報

硝子のあひる
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タイトル 硝子のあひる
サブタイトル
著者 [著者区分]浦河奈々 [著・文・その他]
出版社 短歌研究社 レーベル
本体価格
(予定)
2200円 シリーズ
ページ数 220p Cコード 0092
発売予定日 2024-06-06 ジャンル 一般/単行本/日本文学詩歌
ISBN 9784862727718 判型 46
内容紹介
   いのちとは、意識の流れ

第二歌集『サフランと釣鐘』から十一年、
意識の深みより湧き出た歌を丹念に繋いだ第三歌集


【歌集より】

スワロフスキーの硝子のあひる口あけてなにか訴ふ飾り棚の中

透明なガラス愛すれど自らが透明になりたきわけにはあらず

魚の手はまぼろしなれば水草に隠れてひそとまなぶたを搔く

いま誰か生まれたやうに鮮やかな黄のクロッカスかなしき光

はらはらと羽毛が降ると夫(つま)はいふ樹上でつみが雀を食へば
目次
Ⅰ 硝子のあひる
 硝子のあひる   
 ジョーカー   
 金色堂   
 信 号   
 フォロ・ロマーノ   
 犬   
 血    
 白馬にあらず   
 うなぎやのアロワナ   
 五箇山   
 火山灰の下   
 バリケン   
 閖 上   
 灰の中   
 かすみがうら   
 透きとほるやみ   

Ⅱ 地下より出でて
 壁   
 カーネーション   
 浮浪児   
 ガラス玉  
 水 滴   
 隠れ家
 隧 道   
 東尋坊   
 忍 野   
 地下より出でて   
 鬱金のゆめ   
 魚の手   
 海星の群れ   
 茅   
 スワンの仔   

Ⅲ 版画になつた波
 木乃伊でも   
 白きおもざし   
 翠の角   
 島   
 あさがほ   
 冬のひと   
 スノードロップ   
 エドヒガン   
 たましひの贄   
 写 真   
 版画になつた波   
 エキスポセンター
 壜の深緑   
 啼 兎   
 ウサギゴケ   
 プネウマの風   
 白いタオル   
 ゆふがほの闇   

Ⅳ ほの白き梅林のなかで
 もちつこ   
 蝶のからだ  
 あぎとふ   
 たますだれ   
 まつしろみー子   
 真夜中のタブレット   
 電光たけのこ   
 用心棒   
 ヴィータ   
 狐 眼   
 ほの白き梅林のなかで   
 胡桃のお父さん   
 温められて   
 ペリット  
 薔薇の親   
 渦の中
 炯 炯   
 烏羽玉   
 キナリノ   
 いのち   
 
あとがき   

      
 装幀 花山周子 
著者略歴(浦河奈々)
1966年 茨城県生まれ
2005年 歌林の会入会
2007年 短歌研究新人賞次席
2009年 かりん賞受賞
同 年 第一歌集『マトリョーシカ』上梓
2010年 同歌集にて第十回現代短歌新人賞受賞
2013年 第二歌集『サフランと釣鐘』上梓
現代歌人協会会員
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