『はるかなる虹』の詳細情報

はるかなる虹
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タイトル はるかなる虹
サブタイトル
著者 [著者区分]小島ゆかり [著・文・その他]
出版社 短歌研究社 レーベル
本体価格
(予定)
3000円 シリーズ
ページ数 276p Cコード 0092
発売予定日 2024-07-07 ジャンル 一般/単行本/日本文学詩歌
ISBN 9784862727763 判型 46変形
内容紹介
祈りの心は果てしなく言葉から遠ざかってゆくのだろうか。――「現代社会の言葉が、自分の知っている言葉とはちがう」という不安と、「それでも」という決意に揺れながら。二〇二〇年の終わりから二〇二四年の初めまでの四六八首を収めた第十六歌集。

【歌集より】
猛暑日は浮き世ばなれをしてゐたい豆腐のいろのワンピース着て
止まりてはまた止まりては窓をゆくもうAIかもしれない蜘蛛が
反戦ははるかなる虹見えながら指さしながらだれも触れず
ベビーカーはさくらの下に いくたびも生まれかはりてみどりごねむる
古猫のひとり遊びのあさあけのこんなやさしい日をありがたう
目次
アプリと穴
フロックコート
豆乳鍋
はんかち落とし
合鍵
ニボラー
スプーンにすくふスープ
月組さんの動画
象の移動
オンライン会議
化学式
きつねうどん
真冬のシンフォニー


よみがへり日和

どんな声で
ベビーカーはさくらの下に
はるかなる虹
真夏のひかり
無想界
死後はじめての
二枚の地図
なにも還らず
夜空
焼肉
わからなくなる
心臓
猿ヶ京
井の頭線
濡れようか泳がうか
いま風の向きが変はつて
酢の殺しかた
星空のワンピース
死のほかに
こころしらたま
奇天烈の神がみ
だれかの子
概算
クリスマスのくじ引き
あとがき
著者略歴(小島ゆかり)
1956年、名古屋市出身。早稲田大学在学中にコスモス短歌会入会。『希望』で2000年に若山牧水賞、『憂春』で2006年に迢空賞、『馬上』で2017年に芸術選奨文部科学大臣賞、同年紫綬褒章、『六六魚』で2019年に詩歌文学館賞、前川佐美雄賞。『雪麻呂』で2022年大岡信賞を受賞。「コスモス」編集人。
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