『木々、坂に立つ』の詳細情報

木々、坂に立つ
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タイトル 木々、坂に立つ
サブタイトル
著者 [著者区分]■白川豊 [翻訳]
■黄順元 [著・文・その他]
出版社 書肆侃侃房 レーベル 韓国文学の源流シリーズ
本体価格
(予定)
2400円 シリーズ
ページ数 288p Cコード 0097
発売予定日 2022-07-22 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784863855267 判型 46
内容紹介
南北分断と朝鮮戦争をめぐる若者群像

いつの時代も戦争で被害に遭わない若者はいない。戦地に送られ生死の境をさまよったあげく、除隊後も不安定な精神状態から逃れられないのだ。残され、ただ待ち続けた女性たちも例外ではない。


廉想渉につづき、韓国の現代文学への橋渡しをした大物作家の一人、黄順元は、廉想渉よりも十八歳年下で、南朝鮮に越南してきた。創作の質と量から見ても廉想渉に匹敵する大作家と言って差し支えない。性描写がかなり露骨であるのも当時の韓国小説としては異色である。本作を読み終えたとき、きれいごとではないどぎつい臨場感に圧倒された。戦場での苦しみは、消えることがない。日本文学ともまた違う、この時代の朝鮮文学によって、外国文学を読む意義と醍醐味を再認識したのもこの作品だった。(訳者)

【あらすじ】
戦争前はエリート候補のはずだった大学生3人は学徒兵に。一番不器用なドンホは最前線の歩哨に立って自殺。除隊後、飲み歩くヒョンテは娼婦の自殺幇助で収監される。ただ一人、ユングだけは養鶏業を始めて何とか生き抜いていこうとするが……。
目次
第一部

第二部

「木々、坂に立つ」解説
著者略歴(白川豊)
1950年、香川県生まれ。1975年、東京大学文学部卒業。1979年、韓国に留学し、東国大学校大学院国語国文学科博士課程修了。九州大学文学部助手( 朝鮮史学研究室)などを経て、1994年、九州産業大学国際文化学部教授(朝鮮近現代文学などを担当)、2020年、同大学名誉教授。著書『植民地期朝鮮の作家と日本』(1995年)、『朝鮮近代の知日派作家、苦闘の軌跡』(2008年)、『張赫宙研究』(2010年)、訳書『三代』(廉想渉作、2012年)、『驟雨』(廉想渉作、2019年)など。
著者略歴(黄順元)
1915年、平壌近郊で生まれ、15歳ごろから詩などを発表し始める。1934年、日本に留学し1939年、早稲田大学英文科を卒業して帰国。1946年、南朝鮮に越南し、ソウルで国語教師。その後、短編100余篇と長編7篇を発表した。中でも短編「鶴」(1953年)は韓国の高校国語の教科書に、「にわか雨」(1953年)は中学の国語教科書にそれぞれ掲載されている。1957年、芸術院会員、慶熙大学校文理大学教授(~80年)。1983年、大韓民国文学賞本賞を受賞。2000年、死去。(金冠文化勲章を追贈)
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