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タイトル |
「伊豆の踊子」論 現実と創造の境域 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | 田村嘉勝 [著・文・その他]
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出版社 |
森話社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
3400円 |
シリーズ |
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ページ数 |
344p
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Cコード |
1095 |
発売予定日 |
2024-10-30 |
ジャンル |
教養/単行本/日本文学、評論、随筆、その他 |
ISBN |
9784864051859 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
新しく、鮮明に浮かび上がる〈読み〉 何度も教科書に掲載され、映画化も繰り返されてきた川端康成の「伊豆の踊子」。日本人にとってもっとも馴染みある文学作品のひとつであるが、その成立過程などはいまだ未知の領域を残す──。 本書では、小説「伊豆の踊子」を形成する要素を複合的に検討し、新たな「伊豆の踊子」論を浮かび上がらせる。
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目次 |
はじめに 第一章 「伊豆の踊子」の事実と虚構 一 「伊豆の踊子」執筆とその周辺 二 「伊豆の踊子」成立史考 三 「伊豆の踊子」発表時期への疑問──偶然か必然か 四 被恩恵者根性──精神面と物的面 五 孤児が抱く家族への憧憬 六 川端康成、清野少年、そして大本教 七 川端、踊子、清野少年、初代〈ハツヨ〉──慰安と苦悩 八 「伊豆の踊子」の新たなモデル問題
第二章 「伊豆の踊子」の豊かな、そして確かな〈読み〉をめざして 九 「空想」の解釈に関する見解 十 「私」の金銭感覚の疲弊 十一 四十女の生き方、近代的思考の「私」 十二 湯ヶ野の夜──感覚の麻痺と「私」の混迷 十三 「三」踊子の「真裸」の解釈と踊子・薫の二面性 十四 「物乞ひ旅芸人村に入るべからず」と感情のもつれ 十五 「流行性感冒」の効果 十六 自然描写省筆に関する川端発言 十七 現実的世界と虚構世界との境界領域 十八 テクスト分析による読みの展開 十九 「私」によって語られる〈一人称小説〉
第三章 「伊豆の踊子」研究の展開 二十 「伊豆の踊子」が名作になった理由 二十一 アダプテーションとしての映画「伊豆の踊子」
第四章 川端康成と「地方」──「伊豆の踊子」「牧歌」「雪国」の場合 二十二 「牧歌」「雪国」の場合 二十三 「伊豆の踊子」の場合──旅の目的と、なぜ「伊豆」なのか あとがき |
著者略歴(田村嘉勝) |
宮城県生まれ。現在、尚絅学院大学名誉教授(2023年3月退職)。専門は日本近現代文学、国語科教育学。 主な業績に、『井上靖 人と文学』(勉誠出版、2007年)。共著に『〈転生〉する川端康成Ⅱ アダプテーションの諸相』(文学通信、2024年)、『川端文学への視界38』(叡知の海出版、2023年)、『川端康成作品研究史集成』(鼎書房、2020年)などがある。 |