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タイトル |
歴史 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | ■ニキフォロス=ヴリエニオス [著・文・その他] ■相野洋三 [翻訳] ■井上浩一 [解説]
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出版社 |
悠書館 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
5000円 |
シリーズ |
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ページ数 |
400p
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Cコード |
0022 |
発売予定日 |
2024-11-25 |
ジャンル |
一般/単行本/外国歴史 |
ISBN |
9784865820508 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
西洋古代・中世を通じて唯一といわれる女性歴史家、アンナ・コムニニが、ビザンツ帝国を再建した父アレクシオス1世の治績を綴った大著『アレクシアス』の礎となった、夫ニキフォロスによる歴史書を初邦訳。アレクシオスの父の世代から語り起こし、皇帝ロマノス4世がトルコ軍の捕虜となったマンツィケルトの戦い(1071年) 、著者の祖父ニキフォロス・ヴリエニオスの反乱(1077年)、メリシノスの反乱(1080年)までを、若きアレクシオスの活躍とともに活写する。マンツィケルトの戦いを記録した同時代の歴史書4書(抜粋)も収載。解題と詳細な訳註を付す。
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目次 |
ニキフォロス=ヴリエニオスの生涯と作品(井上浩一)
系図:コムニノス家とドゥカス家 :ヴリエニオス家 付図:十一世紀のローマ世界 凡例 序文 [ニキフォロス=ヴォタニアティスの簒奪~アレクシオス=コムニノスの怒り~アレクシオス=コムニノスに対する陰謀〜アレクシオス= コムニノス、ヴリエニオスとヴァシラキスを捕らえる〜アレクシオス=コムニノスの反乱〜ニキフォロス=ヴリエニオスによる序文] 第Ⅰ巻 [イサアキオス=コムニノスとヨアニス=コムニノス兄弟の教育〜イサアキオス、権力の譲渡を弟に申し出る〜コンスタンディノス=ドゥカスの即位〜ヨアニス=コムニノスの子供たち〜トルコ人の起源、ムゥフゥメトとタングロリピクス〜マヌイル、フリソスクロスを籠絡する〜ディオエニス、トルコ人に対して進撃を決意する〜ヴリエニオス、ヴァシラキスの救援に向かう〜ローマ軍の敗北と皇帝の捕縛〜皇后エヴドキアと息子ミハイルが権力を握る〜アンドロニコス=ドゥカスの出征〜ロマノス= ディオエニスの捕縛と拷問と死] 第Ⅱ巻 [新しい統治〜フランク人ウルセリオスの離反〜ローマ軍敗れ、イサアキオス、トルコ人に捕らえられる〜ローマ軍の脱走およびアレクシオスの逃走〜ケサルのヨアニスの対ウルセリオス遠征〜ゾムポスの戦い、ケサルの敗北と捕縛〜アレクシオス、しつこくウルセリオスを攻撃する〜アマシアの住民へのアレクシオス=コムニノスの演説〜アレクシオス=コムニノス、フランク人の要塞を奪う〜アレクシオス=コムニノスとセオドロス= ドキアノスの会見〜イサアキオス=コムニノス、アンティオキアの総主教を同市から追い払う〜アンティオキアでの暴動とトルコ人のシリアへの侵入] 第Ⅲ巻 [ニキフォロス= ヴリエニオス、ケサルに推薦される〜ヨアニス=ヴリエニオスとニキフォロス=ヴァシラキスの共謀〜アドリヌポリスにおけるヴリエニオス〜コンスタンティノープルを前にしてのヨアニス=ヴリエニオス〜攻囲側によってなされた破壊行為〜アレクシオス=コムニノスの手柄および結婚〜攻囲の打ち切りとヴリエニオスの対スキタイ戦〜ニキフォロス=ヴォタニアティスの反乱〜コンスタンティノープルにおける元老院と軍の謀反〜アレクシオス= コムニノス、コンスタンディオスを皇帝に据えようと試みる〜皇帝ミハイル=ドゥカスの退位] 第Ⅳ巻 [ヴォタニアティス、国庫の金を使い尽くす〜アレクシオス= コムニノス、諸軍の指揮を引き受ける〜ヴリエニオス軍の陣立て〜アレクシオス= コムニノス軍の陣立て~ニキフォロス= ヴリエニオス、捕らえられる〜ヴリエニオス、視力を奪われる〜ヴァシラキス、セサロニキから出撃する〜アレクシオス= コムニノスの戦略〜ヴァシラキスの失明〜イサアキオス= コムニノス、ヴォタニアティスの寵を得る〜アレクシオス=コムニノス、スキタイを追い払う〜ニキフォロス=メリシノスの反乱〜プロトヴェスティアリオスのヨアニス、軍事指揮をとる〜エオルイオス= パレオロゴス、ニケアの包囲をやめさせようとする〜プロトヴェスティアリオスの忘恩]
付録:マンツィケルトの戦い―ロマノス= ディオエニス帝の最後の遠征からその死まで― プセロス『年代記』 アタリアティス『歴史』 『続スキリツィス』 ゾナラス『歴史要約』
解題 訳者あとがき 相野洋三先生の逝去を悼む(中谷功治) ニキフォロス=ヴリエニオス『歴史』テクストに関する補遺(村田光司) 訳註 関連史料および参照文献 索引 |
著者略歴(ニキフォロス=ヴリエニオス) |
(1080頃?〜1137/38年)アドリアヌポリスの有力な軍人貴族の出で、ビザンツ皇帝アレクシオス1世コムニノス(在位1081〜1118年)の息女アンナ=コムニニ(1083〜1154/55年頃)と結婚し、皇帝の娘婿として外交・行政・軍事に手腕を発揮する。皇后イリニや妻アンナからアレクシオス1世の後継として即位を期待されるも野心的な行動をとらず、アンナの弟ヨアニスが帝位に就くとそれに仕えた。義母イリニの依頼によりアレクシオス1世の治績を伝える歴史書(本書)を執筆する。 |
著者略歴(相野洋三) |
1941 年、神戸市生まれ。関西学院大学大学院文学研究科博士課程(西洋史学)単位取得後退学、2002 年兵庫県立高校を退職後、「ビザンツ帝国海軍組織の研究」により博士学位(歴史学)取得。著書に『モレアの夢ー中世地中海世界とフランク人征服者たち』(碧天舎、2003 年)、『続モレアの夢ーアテネからイスタンブル・近郊』(同、2004 年)。訳書にアンナ = コムニニ『アレクシアス』(悠書館、2019 年)。2023 年 11 月 16 日永眠。 |
著者略歴(井上浩一) |
(日本語版序文)大阪市立大学名誉教授 |