『春山行夫と戦時下のモダニズム ~数・地理・文化 ~ 』の詳細情報

春山行夫と戦時下のモダニズム
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タイトル 春山行夫と戦時下のモダニズム
サブタイトル 数・地理・文化
著者 [著者区分]脇田 裕正 [著・文・その他]
出版社 小鳥遊書房 レーベル
本体価格
(予定)
2700円 シリーズ
ページ数 264p Cコード 0095
発売予定日 2024-12-25 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784867800645 判型 46
内容紹介
抑圧的な状況下においても、
人は自らの意志を貫くことができるのか?

「巨大なリアリズム」としての総力戦(戦争)において、詩人、批評家、雑誌編集者の春山行夫は、従来の文学が無効になりつつある状況に直面しつつ、敵か味方という基準ではなく、あくまでもモダニズム的合理主義によって戦争=現実に対峙しようとした。戦時下、非合理的な言説を拒絶し物量こそが勝敗を決することを主張することで生きるためのモダニズムを貫いた春山行夫の軌跡をたどる。
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【目次】
はじめに その墓の新しさ——モダニズムを見送る春山行夫
第1章 文学のモダニズムとモダニズムの文学
  1−1 「抒情詩の本質」——環境に適応するモダニズム
  1−2 文学のモダニズムから世界のモダニズムへ
第2章  外地と内地のモダニズム
  2−1 新しい場所を求めて——春山行夫の「外地」への旅
  2−2 「客船」と「郵船」の間で——オーデンと春山行夫の海洋
第3章  距離の観点と量的観念
  3−1 満州の新しさとモダニズム
  3−2 政治的、冒険的、文学的
  3−3 モダニズム・「thing」・アメリカ
  3−4 海と空——太平洋文学論

第4章 文学から遠く離れて——満州を読むこと
  4−1 失われた「小説」と「文学」——新しい文学としての満州
  4−2 廃墟から始まる詩——「熱河 fragment」と「生活」

第5章 宣伝・編集・モダニズム
  5−1 「高文化」と「低文化」
  5−2 新体制・国民文学・アマチュア
  5−3 出版文化・軍人・モダニスト   
第6章 モダニズムとプロパガンダ——春山行夫の戦争
  6−1 垂直線と平行線——日本文化の近代性について
  6−2 駱駝と海豚——「批評」としての「文学」
  6−3 モダニズムとプロパガンダ——東方社と『FRONT』
おわりに あるモダニストの戦時下の肖像
  「我々」と「遠い外国の作品」
  個別と総体——「兵隊さんの顔」と「鉄塔」

引用文献
あとがき
人名索引
目次
はじめに その墓の新しさ——モダニズムを見送る春山行夫
第1章 文学のモダニズムとモダニズムの文学
  1−1 「抒情詩の本質」——環境に適応するモダニズム
  1−2 文学のモダニズムから世界のモダニズムへ
第2章  外地と内地のモダニズム
  2−1 新しい場所を求めて——春山行夫の「外地」への旅
  2−2 「客船」と「郵船」の間で—オーデンと春山行夫の海洋
第3章  距離の観点と量的観念
  3−1 満州の新しさとモダニズム
  3−2 政治的、冒険的、文学的
  3−3 モダニズム・「thing」・アメリカ
  3−4 海と空——太平洋文学論

第4章 文学から遠く離れて——満州を読むこと
  4−1 失われた「小説」と「文学」——新しい文学としての満州
  4−2 廃墟から始まる詩——「熱河 fragment」と「生活」

第5章 宣伝・編集・モダニズム
  5−1 「高文化」と「低文化」
  5−2 新体制・国民文学・アマチュア
  5−3 出版文化・軍人・モダニスト   
第6章 モダニズムとプロパガンダ——春山行夫の戦争
  6−1 垂直線と平行線——日本文化の近代性について
  6−2 駱駝と海豚——「批評」としての「文学」
  6−3 モダニズムとプロパガンダ——東方社と『FRONT』
おわりに あるモダニストの戦時下の肖像
  「我々」と「遠い外国の作品」
  個別と総体——「兵隊さんの顔」と「鉄塔」

引用文献
あとがき
人名索引
著者略歴(脇田 裕正)
立命館大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(学術、東京大学)。
専攻は比較文学。
慶應義塾大学法学部、中央大学商学部・法学部非常勤講師。
主な業績:『降り坂を登る—春山行夫の軌跡 一一九二八三五』(単著、松籟社、2023年)、「ロマンス・マドロス・コンラッド」(遠藤不比人編著『日本表象の地政学一一海洋・原爆・冷戦・ポップカルチャー』所収、彩流社、2014年)、「ある系譜学:帝国日本のウルフ受容について」(『ヴァージニア・ウルフ研究』24巻所収)など。
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