『『源氏物語』創成と記憶 ~平安から江戸まで ~ 』の詳細情報

『源氏物語』創成と記憶
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タイトル 『源氏物語』創成と記憶
サブタイトル 平安から江戸まで
著者 [著者区分]■渡邉 裕美子 [著・文・その他]
■田渕 句美子 [著・文・その他]
■高田 祐彦 [著・文・その他]
■鈴木 裕子 [著・文・その他]
■陣野 英則 [著・文・その他]
■松薗 斉 [著・文・その他]
■海野 圭介 [著・文・その他]
■佐々木 孝浩 [著・文・その他]
■小川 剛生 [著・文・その他]
■盛田 帝子 [著・文・その他]
■齋藤 真麻理 [著・文・その他]
■加藤 弓枝 [著・文・その他]
出版社 花鳥社 レーベル
本体価格
(予定)
3600円 シリーズ
ページ数 352p Cコード 3095
発売予定日 2024-12-27 ジャンル 専門/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784868030140 判型 A5
内容紹介
未来へつなぐ。

物語誕生の時代から江戸時代後期、そして現代にいたるまで、『源氏物語』は何を創造し、どのように伝播して、人々に共有される記憶となり、そこから何が新たに創造されたのか。
『源氏物語』という作品そのものの特質・存在を捉え返す。
目次
 はじめに

Ⅰ 物語の創造
六条御息所から六条院へ—源氏物語の時間と空間—◉高田祐彦
父としての光源氏—明石の姫君の教育をめぐって—◉鈴木裕子
『源氏物語』の和歌があらわにする傲り
  —その眼差しと逸脱が意味するもの—◉田渕句美子
『源氏物語』から平安後期物語にわたる笑い
  —『御津の浜松』の例から—◉陣野英則

Ⅱ 伝播と再創造
『源氏物語絵巻』制作をめぐって—王家・女院・源氏—◉松薗斉
仏法の文芸と『源氏物語』
  —法会・源氏供養・一つ蓮の言説をめぐって—◉海野圭介
『源氏物語』の遺響と創造—新古今時代を中心に—◉渡邉裕美子
「大島本源氏物語」研究の現在◉佐々木孝浩

Ⅲ 空間・階層・ジェンダー
古河公方周辺の源氏物語愛好—源氏物語文字鋂を中心に—◉小川剛生
近世後期宮廷と『源氏物語』—光格天皇の時代を中心に—◉盛田帝子
御伽草子の世界における『源氏物語』◉齋藤真麻理
女子用往来物と絵入源氏物語
  —近世出版文化にみる教養の浸透と均質化—◉加藤弓枝

 あとがき
 執筆者紹介
著者略歴(渡邉 裕美子)
立正大学教授
著書・論文:『新古今時代の表現方法』(笠間書院、2010年)、「彷徨する寂蓮ー寿永百首家集『寂蓮集』雑部をめぐってー」(『日本文学研究ジャーナル』20、2021年12月)、「『毎月抄』の〈読者〉考」(佐々木孝浩・佐藤道生・高田信敬・中川博夫 編『古典文学研究の対象と方法』花鳥社、2024年)など。
著者略歴(田渕 句美子)
早稲田大学教授
著書・論文:『百人一首―編纂がひらく小宇宙―』(岩波新書、2024年)、「『紫式部日記』首欠説をめぐって―中世からの視野―」(川村裕子編『平安朝の文学と文化―紫式部とその時代』(武蔵野書院、2024年)、「ジェンダーから再構築する題詠恋歌―『正治初度百首』を中心に―」(『日本文学研究ジャーナル』30、2024年6月)など。
著者略歴(高田 祐彦)
青山学院大学教授
著書・論文:『源氏物語の文学史』(東京大学出版会、2003年)、『新版古今和歌集』(訳注、KADOKAWA、2009年)、『高木市之助 文藝論の探求』(岩波書店、2021年)など。
著者略歴(鈴木 裕子)
駒澤大学教授
著書・論文:『『源氏物語』を〈母と子〉から読み解く』(角川書店、2005年)、『源氏物語大事典』(共編著、角川書店、2011年)、「源氏物語における死と救済―葵の上の死をめぐり―」(『駒澤大学総合教育研究部紀要』第18号、2024年3月)など。
著者略歴(陣野 英則)
早稲田大学教授
著書・論文:『源氏物語論―女房・書かれた言葉・引用―』(勉誠出版、2016年)、『堤中納言物語論―読者・諧謔・模倣―』(新典社、2022年)、「『源氏物語』において揺り戻される時間」(川村裕子編『平安朝の文学と文化―紫式部とその時代―』武蔵野書院、2024年)など。
著者略歴(松薗 斉)
愛知学院大学教授
著書・論文:『日記の家―中世国家の記録組織―』(吉川弘文館、1997年)、『中世禁裏女房の研究』(思文閣出版、2018年)、『中世の王家と宮家―皇子たちの中世―』(臨川書店、2023年)など。
著者略歴(海野 圭介)
早稲田大学教授
著書・論文:『和歌を読み解く 和歌を伝える―堂上の古典学と古今伝受―』(勉誠出版、2019年)、『天野山金剛寺善本叢刊 1~5』(共編著、勉誠出版、2017~2018年)、「いわゆる立川流『阿字観』の変容」(『日本文学研究ジャーナル』29号、2024年3月)など。
著者略歴(佐々木 孝浩)
慶應義塾大学教授
著書・論文:『日本古典書誌学論』(笠間書院、2016年)、「「大島本源氏物語」の「若紫」末尾四行の筆者について―「大島本」書写環境の再検討―」(『斯道文庫論集』56、2022年2月)、「大内文化と「阿弥陀寺本平家物語」」(松尾葦江編『長門本平家物語の新研究』花鳥社、2024年)など。
著者略歴(小川 剛生)
慶應義塾大学教授
著書・論文:『二条良基』(吉川弘文館、2020年)、『中世和歌史の研究―撰歌と歌人社会―』(塙書房、2017年)、『兼好法師』(中央公論新社、2017年)など。
著者略歴(盛田 帝子)
京都産業大学教授
著書・論文:『近世雅文壇の研究―光格天皇と賀茂季鷹を中心に―』(汲古書院、2013年)、『古典の再生』(編著、文学通信、2024年)、『江戸の王朝文化復興―ホノルル美術館所蔵レイン文庫『十番虫合絵巻』を読む―』(共編著、文学通信、2024年)など。
著者略歴(齋藤 真麻理)
国文学研究資料館教授・総合研究大学院大学教授(併任)
著書・論文:『異類の歌合―室町の機智と学芸―』(吉川弘文館、2014年)、『妖怪たちの秘密基地―つくもがみの時空―』(平凡社ブックレット、2022年)、『戯画図巻の世界―競う神仏、遊ぶ賢人―』(編著、KADOKAWA、2024年)など。
著者略歴(加藤 弓枝)
名古屋大学大学院准教授
著書・論文:『小沢蘆庵自筆 六帖詠藻 本文と研究』 (共著、和泉書院、2017年)、「絵入百人一首の出版―女子用往来物を中心に―」(中川博夫・田渕句美子・渡邉裕美子編『百人一首の現在』青簡舎、2022年)、「近世絵入り歌書の出版―視覚化された古典和歌―」(『文学・語学』241、2024年8月)など。
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