『ある在日少年の原風景 ~大阪キタの一九五〇-六〇年代 ~ 』の詳細情報

ある在日少年の原風景
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タイトル ある在日少年の原風景
サブタイトル 大阪キタの一九五〇-六〇年代
著者 [著者区分]玄 善允 [著・文・その他]
出版社 同時代社 レーベル
本体価格
(予定)
3000円 シリーズ
ページ数 512p Cコード 0036
発売予定日 2025-11-28 ジャンル 一般/単行本/社会
ISBN 9784868390022 判型 46
内容紹介
一九五〇年、大阪。
その年、そこで「僕」は、済州島出身の両親のもとに生まれた――。
地域と集落、そこに暮らす人びとの息づかいを聞きながら育った小中時代。
野球に没頭し、「キタ」に育まれた高校時代。
極私的で叙情的な「在日二世」のエスニシティと青春を描く。
目次
第一部 在日の子どものエスニシティと生活――小中学校時代
 第一章 「わが家」の誕生/第二章 集落の性格と在日家庭の民族観
 第三章 子どもの世界/第四章 民族学校の子どもたち
 第五章 中学校の「在日更生プロジェクト」

第二部 高校野球と青春
 第一章 受験勉強と高校生活への適応/第二章 高校の野球部
 第三章 野球部漬けの幸福/第四章 野球部生活と連動した高校生活の浮き沈み
 第五章 野球部生活の終焉と初の「祖国」訪問

第三部 エスニックマイノリティの高校生活――幸福と苦悩
 第一章 大阪キタと僕の高校/第二章 教師と生徒の多様性と格差
 第三章 校風の圧力/第四章 校風が僕にもたらした奇怪なテーゼ
 第五章 高校生活と大学受験
 
著者略歴(玄 善允)
玄善允(ヒョン・ソニュン)
韓国済州島出身の両親の次男として1950年に大阪で生まれ、小学校から大学院まで一貫して、日本の国公立の学校教育を受けて育った。大学(院)では仏語仏文学を専攻し、卒業以前から半世紀近くにわたって、京阪神の諸大学で仏語仏文学などを教えながら生計を立ててきた。しかし、それも2022年3月で終わり、その後は現在まで、毎日が日曜日のはずである。ところが、翻訳も含めた何とも多様な雑文を継続してブログにアップするなど、自ら進んで慌ただしい毎日を送っている。さらに今後も、傍迷惑な現役の「書き魔」として人生を終えることを願っている。
著書、訳書としては、仏文学関連では『フランス文学における自然』(共著)、『ロマンロラン全集』(共訳)、『アラゴン自らを語る』(共訳)、在日や済州や中国朝鮮族関連では、『在日の言葉』、『人生の同伴者―ある在日家族の精神史』、『金時鐘は「在日」をどう語ったか』などがあり、その他、60歳を目前に控えて遅まきに再開した研究もどきの産物として、「在日の精神史として見た民族祭りの前史―在日二世以降の各種運動と生野民族文化祭」、「在日…
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