『宮本研対話コレクション ~芝居に正答はない、ただ問うのみ ~ 』の詳細情報

宮本研対話コレクション
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タイトル 宮本研対話コレクション
サブタイトル 芝居に正答はない、ただ問うのみ
著者 [著者区分]■宮本 研 [著・文・その他]
■宮本 新 [編集]
出版社 一葉社 レーベル
本体価格
(予定)
4500円 シリーズ
ページ数 504p Cコード 0074
発売予定日 2024-07-26 ジャンル 一般/単行本/演劇・映画
ISBN 9784871960946 判型 46
内容紹介
戦後を代表する劇作家・宮本研の、木下順二や水上勉、木村光一などとの対談、座談会、インタビュー等のほとんどを収録した演劇関係者必読の貴重な1冊。
よみがえる劇作家の肉声によって、演劇ならではの空間と時間を超えるまなざしを再発見!
「目を通して驚いたのは、研さんの戯曲、あるいは生き方を知る上で、重要なポイントが次々と語られていることだった。(略)ここに至る思考の軌跡、舞台の作り手と観客の問題、演劇とは何かという問題提起や、土着の思想と外来のそれとの相克のあり様、作品に於ける女性の占めた地点と意味……。(略)このことは何もこの座談会だけに限らない。ここに収載されたすべての文章について言えることで、読んでハッとさせられることばかりだったと言って過言ではない。」(大笹吉雄「宮本研についての若干のメモ」より)
目次
●対 談
沖縄のイメージ・渡良瀬川のイメージ  木下順二
芝居こそ諸芸術の王――現代の演劇とその可能性  福田善之
創作余話  水上 勉
『美しきものの伝説』  武井昭夫
民衆・みんしゅう考  松本俊夫
新劇よもやま話  渡辺美佐子
戯曲『飢餓海峡』を語り合う  水上 勉
宮崎滔天の夢  大谷竹山
『贋作・花のノートルダム』とジュネ  吉岩正晴
いま「幸福で自由な民衆」は?  木村光一
男たちは女の掌の中で夢みる  大笹吉雄

●インタビュー・発言
宮本研が戯曲を書くのをやめると宣言⁉︎
これからの演劇への提言
ベトナムを書きたい――〝告白劇〟では豊かな経験
舞台芸術『ベトナム』まえがき
非英雄の時代の主人公
〝大正〟を生きた群像  聞き手・森 秀男
『阿Q外傳』余話
被爆の呪い いずこ――戯曲『ザ・パイロット』
劇作家の椅子  聞き手・戸板康二  
「中国大使館抗議事件」――事実関係を中心に  聞き手・梅本 聰 
映像で捉える日中友好の歴史
わかり易く、そして面白くなければ、芝居はなりたたない――「革命伝説劇」から『からゆきさん』へ  聞き手・毛利昭義
劇作家は現在何を考えているか  聞き手・和氣 元
『冒険ダン吉の冒険』におけるわたしの冒険
傷ついた体験が愛の心を育む――愛を知るための賢い女の行動学
戯曲『次郎長が行く』を書いた宮本研  聞き手・森 秀男
もっと軌道にのせて、もっと大胆に――伝承と創造

●座談会
討論・戯曲『日本人民共和国』  木下順二、竹内敏晴、西島 大、日高六郎
新劇運動の可能性――その閉鎖性を破るもの  瓜生良介、観世栄夫、木村光一、高山図南雄
革命・文学・民衆  尾崎秀樹、武田泰淳
神様と革命と  石澤秀二、矢代静一
『明治の柩』から『聖グレゴリーの殉教』へ――「革命伝説四部作」について  尾崎 信、木村光一
『明治の柩』をめぐって  石澤秀二、観世栄夫、木村光一
エリザベス朝演劇の魅力  小田島雄志、木村光一
受難と黎明――『日本社会主義演劇史』刊行を機に  木下順二、松尾尊兊、松本克平
文化大革命後の中国演劇――日本演劇家訪中代表団座談会  江守 徹、佐々木愛、千田是也
宮崎滔天を語る  上田弘毅、北岡豊治、宮崎蕗苳、吉永二千六百年、吉村公三郎 
ウェスカーはわれらの同時代人  木村光一、扇田昭彦 
水上勉と『金閣炎上』  大笹吉雄、野村 喬 
『明治の柩』初演から二十年  新井和子、高木範子、田中俊満、田村紀雄 
「母なるもの」をめぐって  木村光一、水上 勉 

編者註  
宮本研についての若干のメモ  大笹吉雄
あとがき  宮本 新
著者略歴(宮本 研)
1926.12.2―1988.2.28
劇作家。熊本県生まれ。幼少期を天草、諫早で過ごし、1938年父親の勤務地の北京へ渡り、44年帰国。50年、九州大学経済学部卒業。高校教員を経て法務省に勤務。在職中に演劇サークル「麦の会」で作・演出等を担当、演劇界へ。62年に法務省を退職し、以後劇作家一本に。同年、『日本人民共和国』『メカニズム作戦』で第8回岸田戯曲賞、翌63年『明治の柩』で芸術祭奨励賞を受賞。
その他の作品に、『僕らが歌をうたう時』『人を食った話』『五月』『反応工程』『はだしの青春』『ザ・パイロット』『美しきものの伝説』『阿Q外傳』『聖グレゴリーの殉教』『櫻ふぶき日本の心中』『夢・桃中軒牛右衛門の』『からゆきさん』『ほととぎす・ほととぎす』『冒険ダン吉の冒険』『花いちもんめ』『ブルーストッキングの女たち』『次郎長が行く』『うしろ姿のしぐれてゆくか』など。『筑紫の恋の物語』(近松)、『雪国』(川端康成)、『嘆きのテレーズ』(ゾラ)などの脚色も。エッセイは500篇を超え、それらを集めた『宮本研エッセイ・コレクション(全4巻)』(一葉社)がある。
著者略歴(宮本 新)
宮本研の長男。
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