『宗教・カルト・法 ~旧統一教会問題と日本社会 ~ 』の詳細情報

宗教・カルト・法
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 宗教・カルト・法
サブタイトル 旧統一教会問題と日本社会
著者 [著者区分]■NHK「こころの時代」取材班 [編集]
■鎌倉 英也 [著・文・その他]
■島薗 進 [著・文・その他]
■櫻井 義秀 [著・文・その他]
■釈 撤宗 [著・文・その他]
■田中 優子 [著・文・その他]
■若松 英輔 [著・文・その他]
■岡田 真水 [著・文・その他]
■八木 久美子 [著・文・その他]
■駒村 圭吾 [著・文・その他]
■釈 徹宗 [著・文・その他]
■小原 克博 [著・文・その他]
■原 敬子 [著・文・その他]
■金塚 彩乃 [著・文・その他]
■井上 まどか [著・文・その他]
■平藤 喜久子 [著・文・その他]
出版社 高文研 レーベル
本体価格
(予定)
2000円 シリーズ
ページ数 264p Cコード 0036
発売予定日 2024-10-08 ジャンル 一般/単行本/社会
ISBN 9784874988954 判型 46
内容紹介
宗教と“カルト”の境界線は?
宗教は“法”で規制できるのか?

13人の識者が紡ぐ徹底討論が、読者を“観客”から“当事者”へと引き込む
目次
はじめに──問われる宗教と〝カルト〟の境界 鎌倉英也

第Ⅰ章 宗教と家庭・性(ジェンダー)・子ども

旧統一教会が力点を置く「家庭」
浮かび上がる女性への蔑視
宗教は女性を抑圧するのか
「宗教二世」子どもへの強制を問う
イスラム教における女性の位置
「ジェンダー・フリー」を妨げるもの
平等性の確保のために

岡田真水の軌跡と宗教 岡田行弘

分かり合えないもの同士で対話は可能か? 櫻井義秀

個人と共同体のメカニズムについて考える 釈 徹宗

宗教(わたしたち)と教団(あなたたち) 原 敬子

イスラムは性役割をどう論じるか 八木久美子



第Ⅱ章 「信教の自由」と法規制

旧統一教会問題から考える法と政治
宗教問題に法は有効なのか
──「宗教法人法」と「法人寄附不当勧誘防止法」

はじめて行使された「質問権」
「配慮義務」で問われたマインド・コントロール
ピンポイントすぎる「法人寄附不当勧誘防止法」
あいまいな「認証」と「解散命令請求」

日本国憲法が意図する「信教の自由」と「政教分離」
日本社会のコミュニティが陥った機能不全
「霊感」「霊性」「スピリチュアリティ」をどう捉えるか

フランス「セクト規制法」と日本のあり方
弱者を守る「セクト規制法」の思想
「個人」の尊重と「中間団体」の役割
アメリカ的「宗教的マイノリティ」保護が移入された敗戦後の日本
宗教を「権威」のために利用してきた日本の歴史
「自己責任」「自助」の対極にある思想

なぜ「信教の自由」と「政教分離」は結びつくのか
国家神道・家父長制との決別を謳った日本国憲法
「宗教団体」と「政党」の癒着を生み出す共通性

「個人」の側に取り戻すべき宗教と社会
法規制の前に必要な「社会的領域」からの批判

フランス「セクト規制法」二〇二四年の改正問題 金塚彩乃
「信教の自由」と「良心の自由」 小原克博
「解散命令請求」の憲法論 駒村圭吾
祈りと宗教の乖離 田中優子



第Ⅲ章 「宗教リテラシー」を高めるために

「宗教リテラシー」とは何か
問われる宗教教育の現場
ロシアでは宗教をどう教えているのか

欧米諸国の宗教教育事情
「わからない」ことを尊重する

日本における「宗教リテラシー」の歴史

「陰謀論」とIT時代の「宗教リテラシー」


「人権教育」と「宗教文化教育」のあいだ 井上まどか
ポップカルチャー×神話×宗教リテラシー 平藤喜久子
宗教の本義を考える 若松英輔



むすびにかえて──宗教集団による人権侵害と「信教の自由」 島薗 進
著者略歴(鎌倉 英也)
1962年長野県松本市生まれ。NHKエクゼクティヴ・ディレクター。
主な番組:「チョウ・ムンサンの遺書 BC級戦犯裁判」(1991 アジア国際映像祭優秀賞)、「安保改定 秘められた改憲構想」(1995 放送文化基金賞)、「アウシュヴィッツ証言者はなぜ自殺したか」(2003 ギャラクシー賞年間グランプリ)、「E.W.サイードの遺言」(2003)、「日中戦争」(2006 文化庁芸術祭賞大賞)、「記憶の遺産」(2008 石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞・ドイツ国際メディア映像祭金賞)。
著書:『クロスロード・オキナワ』(共著 NHK出版 2013)、『ノモンハン─隠された「戦争」』(論創社 2020)、『アレクシエーヴィチとの対話』(共著 岩波書店 2021)など。
著者略歴(島薗 進)
島薗 進
1948年東京都生まれ。宗教学者。東京大学名誉教授。上智大学大学院実践宗教学研究科研究科長・特任教授、同グリーフケア研究所所長、同モニュメンタニポニカ所長を経て、現大正大学地域構想研究所客員教授。『現代救済宗教論』(1992)、『スピリチュアリティの興隆─新霊性文化とその周辺』(2007)、『国家神道と日本人』(2010)、『現代宗教とスピリチュアリティ』(2012)、『新宗教を問う』(2020)、『戦後日本と国家神道』(2021)など。
著者略歴(櫻井 義秀)
櫻井 義秀
1961年山形県生まれ。宗教社会学者。北海道大学大学院文学研究院教授。日本宗教学会常務理事。「宗教と社会」学会常任委員。日本脱カルト協会顧問。専門は比較宗教社会学・東アジア宗教文化論・タイ地域研究・ウェルビーイング研究。『統一教会─日本宣教の戦略と韓日祝福』(共著2010)、『統一教会-性・カネ・恨から実像に迫る』(2023)、『信仰かマインド・コントロールか─カルト論の構図』(2023)。『明解 統一教会問題』(2024)』など。
著者略歴(釈 撤宗)
1961年大阪府生まれ。如来寺住職。宗教学者。相愛大学学長。特定非営利活動法人(NPO法人)リライフ代表。日本宗教学会理事。専門は宗教思想・宗教文化領域における比較研究・学際研究。『親鸞の思想構造』(2002)、『ゼロからの宗教の授業』(2009)、『宗教は人を救えるのか』(2014)、『歎異抄-信じる心は一つである』(2016)、『維摩経 とらわれない、こだわらない』(2017)、『喜怒哀楽のお経を読む』(2022)、『住職さんは聞き上手』(2023)など。
著者略歴(田中 優子)
田中 優子
1952年神奈川県生まれ。江戸文化研究者。比較文化研究。エッセイスト。批評家。法政大学名誉教授。江戸東京研究センター特任教授、法政大学社会学部教授、社会学部長、総長を歴任。専門は日本近世文化・アジア比較文化。研究領域は江戸時代の文学、美術、生活文化。2005年度紫綬褒章。『江戸の想像力』(1986・芸術選奨文部大臣新人賞)、『江戸百夢』(2000・芸術選奨文部科学大臣賞・サントリー学芸賞)、『江戸から見ると』(2020)など。
著者略歴(若松 英輔)
若松 英輔
1968年新潟県生まれ。カトリック信徒。批評家。文芸評論家。随筆家。詩人。「越知保夫とその時代 求道の文学」(2007・三田文学新人賞)、『イエス伝』(2015)、『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(2016・西脇順三郎学術賞)、詩集『見えない涙』(2017・詩歌文学館賞)、『小林秀雄 美しい花』(2017・角川財団学芸賞・蓮如賞)。『悲しみの秘義』(2019)、『藍色の福音』(2023)、『光であることば』(2023)など。
著者略歴(岡田 真水)
岡田 真水
1954年京都府生まれ。宗教学者。妙興寺修徒。日蓮宗勧学院講学職。兵庫県立大学名誉教授。日本学術会議第23-24期会員。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ボン大学哲学博士(インド学)。専門は仏教学(文献学・説話研究)・環境宗教学・地域ネットワーク論。『身土不二について─仏教思想の環境運動への貢献の可能性を探る─』、『22のアヴァダーナ(因縁物語)』(独文 1993)、編著『地域再生とネットワーク』(2008)、『神々の守る環境』(2013)、『小さな小さな生きものがたり』(2013)など。
著者略歴(八木 久美子)
八木 久美子
1958年大阪府生まれ。宗教学者。東京外国語大学名誉教授。名古屋外国語大学教授。日本宗教学会常務理事。東京外国語大学アラビア語学科、東京大学大学院を経て、ハーバード大学大学院宗教学専攻、Ph.D学位取得。専門はアラブ世界を中心にした近現代のイスラム研究。『グローバル化とイスラム─エジプトの「俗人」説教師たち』(2011)、『慈悲深き神の食卓─イスラムを「食」からみる』(2015)、『神の嘉する結婚-イスラムの規範と現代社会』(2020)など。
著者略歴(駒村 圭吾)
駒村 圭吾
1960年東京都生まれ。法学者。憲法学。慶應義塾大学法学部教授。ハーバード大学ライシャワー日本研究所憲法改正研究プロジェクト諮問委員会委員。博士(法学)。慶應義塾大学法学部卒、同大学院法学研究科博士課程修了。慶應義塾高等学校長、慶應義塾常任理事、全国憲法研究会代表を歴任。『憲法訴訟の現代的転回』(2013)、『「憲法改正」の比較政治学』(共著2016)、『戦後日本憲政史講義』(共著2020)、『主権者を疑う』(2023)など。
『統一教会─性・カネ・恨から実像に迫る』(2023)、『信仰か、マインド・コントロールか―カルト論の構図』(2023)。『明解 統一教会問題』(2024)』など。
著者略歴(釈 徹宗)
釈 徹宗
1961年大阪府生まれ。如来寺住職。宗教学者。相愛大学学長。特定非営利活動法人(NPO法人)リライフ代表。日本宗教学会理事。専門は宗教思想・宗教文化領域における比較研究・学際研究。『親鸞の思想構造』(2002)、『ゼロからの宗教の授業』(2009)、『宗教は人を救えるのか』(2014)、『歎異抄-信じる心は一つである』(2016)、『維摩経 とらわれない、こだわらない』(2017)、『喜怒哀楽のお経を読む』(2022)、『住職さんは聞き上手』(2023)など。
著者略歴(小原 克博)
小原 克博
1965年大阪府生まれ。宗教学者。日本基督教団牧師。同志社大学学長。神学部教授。良心学研究センター長。同志社大学大学院神学研究科博士課程修了(1996)。博士(神学)。専門はキリスト教思想、宗教倫理学、一神教研究。『宗教のポリティクス─日本社会と一神教世界の邂逅』(2010)、『ビジネス教養として知っておきたい 世界を読み解く「宗教」入門』(2018)、『一神教とは何か─キリスト教、ユダヤ教、イスラームを知るために』(2018)など。
著者略歴(原 敬子)
原 敬子
1965年広島県生まれ。宗教学者。カトリック信徒。上智大学神学部神学科教授。日本基督教学会、日本カトリック神学会所属。広島大学大学院終了後、パリ・カトリック大学にて神学修士、上智大学大学院にて神学博士号取得。専門は実践神学・信仰教育・カテキズム。『キリスト者の証言─人の語りと啓示に関する実践基礎神学的考察』(2017)、「《時のしるし》を読む信仰の感覚--《日本の教会》の信仰復興」(共著 『宗教信仰復興と現代社会』2022)など。
著者略歴(金塚 彩乃)
金塚 彩乃
1978年東京都生まれ。弁護士。14歳の時に家族でフランスに渡り、パリの現地校で学ぶ。東京大学法学部卒業(2003)。弁護士登録(2004)第二東京弁護士会所属。パリ弁護士会登録(2007)。現在、日本で唯一のフランス系法律事務所であるLPA法律事務所外国法共同事業のパートナー弁護士として活動。日本でも立法が検討されたフランスの法律「反セクト法」にも実務の弁護士として精通している。2013年フランス国家功労賞。
著者略歴(井上 まどか)
井上 まどか
1971年東京都生まれ。宗教学者。清泉女子大学文学部文化史学科准教授。博士(文学)。日本宗教学会理事、「宗教と社会」学会常任委員、専門宗教文化士。専門はロシア宗教史。『ロシア文化の方舟─ソ連崩壊から二〇年』(共編著2011)、論考として「国家の世俗性のゆくえ─ロシアの宗教教育を事例として」(2020)「ロシアの愛国心教育と宗教文化教育─2000年代前半の沿海地方における取り組みを中心に」(2024)、など。
著者略歴(平藤 喜久子)
平藤 喜久子
1972年山形県生まれ。宗教学者。神話学。國學院大學神道文化学部教授。日本文化研究所所長。学習院大学大学院人文科学研究科修了。博士(日本語日本文学)。神話の読まれ方、神の描かれ方などを地域や時代背景に注目して研究。『世界の神様解剖図鑑』(2020)、『神話でたどる日本の神々』(2021)、『神話の歩き方─古事記・日本書紀の物語を体感できる風景・神社案内』(2022)、『〈聖なるもの〉を撮る』(共編2023)など。
他の書籍を検索する