『音楽の力と市民 ~協創の文化資本 ~ 』の詳細情報

音楽の力と市民
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タイトル 音楽の力と市民
サブタイトル 協創の文化資本
著者 [著者区分]本田 洋一 [著・文・その他]
出版社 水曜社 レーベル
本体価格
(予定)
2700円 シリーズ
ページ数 Cコード 0036
発売予定日 2024-11-22 ジャンル 一般/単行本/社会
ISBN 9784880655710 判型 A5
内容紹介
私たちはなぜ、音楽を捨てられないのか?
こころに働きかけ、生きるエネルギーを育むからだ。

ナチスは党大会を「マイスタージンガー」の演奏で始めた。パリオリンピックはジョニー・アリデーの「Que je t’aime」(ク・ジュ・テーム)」に始まり、締めはセリーヌ・ディオンでフランス全土を沸かせた。人々はなぜ、こんなに音楽を愛するのか?

本書は 1)音楽活動の担い手 2)音楽そのもの3)音楽活動の場 4)担い手の育成・支援を対象領域とし、とりわけ独自の蓄積を見せてきた大阪の音楽シーンを掘り下げる。

「サントリー1万人の第九」公演の舞台裏、官民が“協奏”して生まれる新しいライブ空間、シンガーソ
ングライターの草の根音楽活動なども紹介。コロナ禍以後の現状も報告し、地域に沁み込む音楽文化資本を論じる“音楽愛の讃歌”でもある。
目次
プロローグ

第1章 「サントリー1万人の第九」人々をむすぶ魔法の力 ― 世代をこえて市民が創造する合唱音楽空間
1.「サントリー1万人の第九」と1万人の合唱団
2.「サントリー1万人の第九」を支える音楽文化資本

第2章 シンガーソングライターの活躍 ― アーティストと人々が創るライブの場
1.20世紀音楽文化の特色
2.シンガーソングライターの音楽活動 ― ヒサ絵さん
3.シンガーソングライターの音楽活動 ― MISSIWさん
4.音楽活動の特色

第3章 「音楽のある街」をめざす ― 大阪市大正区と高槻市の取り組み
1.沖縄音楽文化と「第九」の伝統 ― 大阪市大正区
2.「高槻ジャズストリート」 ― レジェンドから若者への音楽文化の継承

第4章 音楽ホールと音楽文化団体との連携 ― 門真市民文化会館ルミエールホールの取り組み
1.近郊都市門真市の発展
2.門真市における文化政策・文化事業の展開
3.市民、芸術文化団体ホールの協働

第5章 音楽文化資本の継承と地域創造 ― 大阪芸術大学の幅広いチャレンジ
1.総合芸術大学としての発展とその総合力
2.「隠れ里『嵯峨谷』を未来へつなぐ架け橋プロジェクト」
第6章 中之島をウィーンに ― 都心を音楽文化創造の場に
1.日本テレマン協会の取り組み
2.市民の鑑賞機会を生み出す「大阪クラシック」事業

第7章 大阪における音楽文化産業の発展
1.西欧音楽文化の受容とその特色
2.大阪における「民の力」の主導性、公共・民間の連携
第8章 大都市圏大阪の形成と都市政策、文化政策の展開
1.関市政における近代都市大阪の骨格と都市文化空間の形成
2.戦後高度成長期における大阪大都市圏の形成と文化基盤

第9章 世界に開かれた音楽文化創造都市圏へ ― 成果・課題・展望
1.市民の音楽参加と創造の場
2.参加と創造支援のネットワーク
3.都市文化政策の課題と展望

略年表[近大大阪・京阪神圏における音楽文化資本の蓄積と音楽文化]
エピローグ
引用・参考文献
著者略歴(本田 洋一)
大阪公立大学大学院都市経営研究科客員研究員。博士(創造都市)。1950年生まれ。京都大学経済学部卒、大阪府庁入庁、産業、文化政策等に従事。元奈良県斑鳩町参与(内閣府地方創生専門家派遣)。著書に『アートの力と地域イノベーション―芸術系大学と市民の創造的協働』(水曜社)、共著に『創造農村』(学芸出版社)、『創造社会の都市と農村』(水曜社)、『フィールド科学の入口―創造する都市を探る』(玉川大学出版部)。音楽分野においては、『第九』等合唱ほかシンガーソングライターとして活動。
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