『社会言語学の副読本 ~異なる言語話者達でつくるコミュニティ ~ 』の詳細情報
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タイトル |
社会言語学の副読本 |
サブタイトル |
異なる言語話者達でつくるコミュニティ |
著者 [著者区分] | 猿橋順子 [著・文・その他]
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出版社 |
三元社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2300円 |
シリーズ |
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ページ数 |
248p
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Cコード |
0080 |
発売予定日 |
2024-09-02 |
ジャンル |
一般/単行本/語学総記 |
ISBN |
9784883035946 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
「世界の言語」の大海原へ―― グローバル化は、「多言語社会」を誰にとっても日常のものにした。本書は、身のまわりに見出される「世界の言語」を深掘りしてみることで、ことばが異なる人、一人ひとりが、互いの違いを尊重し、安全で活力のあるコミュニティを共に築いていくための、あり方を探究する。 行政や企業の多言語対応から、街歩きでの多言語探しの愉しみまで、グローバル・コミュニケーションの羅針盤となるエッセイ集。
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目次 |
はじめに 1 多言語社会を深掘りする 01 鉄道会社の多言語対応から、「言語の問題」を考える 02 「先住民言語の国際の十年」から考える、多言語社会・日本 03 身のまわりの多言語環境を統計資料から捉えてみる 04 高級ファッションブランドの多言語対応から見えるグローバル・ビジネス 05 コミュニティのありようを映し出す言語景観 06 一つの表現の深み、七千の言語の重み 07 対をなすことば、価値観のかたよりを示す語彙群 08 グローバルな思想を凝集する「世界“諸”英語」論 2 違いを投影、抑制、創出することば 09 デジタル・コミュニケーションと対面コミュニケーションの行き来 10 エントリーシートの性別欄から多様性を考える 11 縦書きと横書きの思考と文化 12 察しと言明のあいだ 13 ことばとアイデンティティ 14 社会実践としてのことば、「ディスコース」 15 ことばを運ぶ「メディア」のはたらき 16 「メタファー」に見る表現、文化、他者理解 3 言語政策という発想 17 言語政策“不在”論 18 コーポレートガバナンス・コードから「企業の言語政策」を考える 19 言語政策“遍在”論 20 情報ネットワークをつくりだす、「全社的な言語政策」へ 21 すでにある語学力を生かし、育てる 22 商品まわりの言語を見渡し、見直す 23 多言語マーケティングと言語文化の活性化 24 「国フェス」で繰り広げられる同調と差別化から生まれるもの 4 異なる言語話者達でつくるコミュニティ 25 異言語話者が出会うとき 26 「ありえない」言語表現から考えてみる共生社会の関係づくり 27 多言語ホームページに投影される作り手の言語観 28 母語話者と非母語話者の対話と信頼関係の構築 29 少数民族どうしが出会う国際都市、東京 30 都市のユニバーサル・デザイン考 31 多文化が祝祭される街へ 32 異なる言語話者達が共に暮らすコミュニティづくり おわりに |
著者略歴(猿橋順子) |
猿橋順子(さるはし・じゅんこ) 青山学院大学国際政治経済学部国際コミュニケーション学科教授。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科国際コミュニケーション専攻博士後期課程修了。博士(国際コミュニケーション)。専門は社会言語学、言語政策研究。インタビュー法やエスノグラフィーの手法を用い、移民の言語とアイデンティティ、文化継承とエンパワメント、ボトムアップ型の言語政策、受入れ社会の言語意識の変容や言語対応について研究を行っている。近著に“Language education policy in Japan” In Andy Kirkpatrick and Anthony J. Liddicoat (Eds.). The Routledge International Handbook of Language Education Policy in Asia(本名信行との共著、Routledge, 2019)、『国フェスの社会言語学――多言語公共空間の談話と相互作用』(三元社、2021)がある。 |