人は脳で考えるが、古来から「心」は心臓の位置にあるとされてきた。 そして心臓は生きているあかしであり、生贄の儀式が象徴的なように、そこに生命の本質があると見做されてきた。 一方、ある者が生きていたことのあかしとして後世まで残されるのが、骨である。 骨は、数百万年前の姿を我々に残してくれていたりする。 そして、骨だけの存在になった骸骨は、死の表象としてさまざまに表現されてきた。
心臓が生のシンボルだとするなら、骨は死のシンボルである。 骨と心臓が織りなすさまざまな死と生の物語や表現を探ってみよう。
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