『カルトと対決する国 ~なぜ、フランスで統一教会対策ができたのか、できるのか ~ 』の詳細情報

カルトと対決する国
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タイトル カルトと対決する国
サブタイトル なぜ、フランスで統一教会対策ができたのか、できるのか
著者 [著者区分]広岡 裕児 [著・文・その他]
出版社 同時代社 レーベル
本体価格
(予定)
1700円 シリーズ
ページ数 Cコード 0036
発売予定日 2024-08-08 ジャンル 一般/単行本/社会
ISBN 9784886839725 判型 46
内容紹介
オウム真理教事件、統一教会と政治の癒着、宗教二世の苦しみ、陰謀論……
フランスのカルト規制の実像を知ることで、現代社会の問題点が見えてくる。
対カルト・政教分離の最前線を追った渾身のルポルタージュ。
目次
 まえがき

序章 カルトとセクト

第一章 はじめは日本もフランスも同じだった
  親泣かせの新興宗教
  何かが起こっている、それもたくさんの人に
  解放の時代
  反共十字軍
  精神錯乱
  「家族が悪い」のか
  「おかしな教義」が原因ではない
  シャトウ事件
  心の自由の表現か人心操作か――ヴィヴィアン報告
  二つの判決
  対策の胎動
  国民議会特別委員会――ギュイヤール報告
  セクト対策機関設立
  アメリカの非難
  セクト(破壊的カルト)対策法、宗教とは別のセクト(破壊的カルト)の定義
  市民運動の成果
  乖離の原因
  「法律ができたからといって、問題が解決したとは思いません」

第二章 セクト(破壊的カルト)対策
  これほどまでに専門家たちが対立する分野も珍しい
  「セクト」(破壊的カルト)批判の理由
  フランス政府の対策始まる
  セクト危険注意
  悪いことをする宗教もある
  反社会的ということ
  指標の束
  セクト(破壊的カルト)のリスト
  セクト(破壊的カルト)からセクト(破壊的カルト)的逸脱へ
  リスト(破壊的カルト)は廃止されていない
  セクト(破壊的カルト)的逸脱対策国家戦略(二〇二四―二七)
  セクト(破壊的カルト)的逸脱対策強化法
  マインド・コントロール罪

第三章 精神操作・精神支配(マインド・コントロール)
  セクト(破壊的カルト)の分水嶺
  「アンチ・セクト(破壊的カルト)団体は、ちゃんとした信念さえ持っていない」
  やさしさの罠
  精神操作・精神支配(マインド・コントロール)
  精神科医の解釈
  誘惑→解体→再構築→統合・強化
  「マインド・コントロールはどこにでもある」のだろうか
  第一の犠牲者
  「目印が一切消えて、ただ教祖の言うことに従うしかなくなってしまう」
  本来の人格の上に、カルト(破壊的カルト)の人格が覆い被さる
  ディプログラミング(逆洗脳)と脱会カウンセリング
  セクト二世の場合
  自由意思への問い

第四章 社会とセクト(破壊的カルト)
  もう一つのセクト(破壊的カルト)の犠牲者、社会
  過激イスラム・ジハード主義は現代の「若者宗教」
  テロ対策とセクト(破壊的カルト)的逸脱警戒機関の協力
  誰からともなく贈られるコーランと全身を隠す服
  宗教国家と非宗教国家
  二種類の宗教政党
  なぜ宗教と政治は結びついてはならないのか
  新しい全体主義組織
  セクト(破壊的カルト)は未来の実験室である
  答があり余る現代社会
  IT時代のセクト
  インターネット、SNSでのめり込む

第五章 宗教とセクト(破壊的カルト)
  ライシテ
  アメリカの限界
  二人の神父
  「セクトと宗教の問題について、私はまちがった認識をしていた」
  三つの詐欺と三つの破壊
  改宗
  「聖職者としての自分」と「市民としての自分」
  「市民運動だけでは、社会現象を引き受けるにはあまりにも力が弱すぎる」
  誰でも宗教の看板を出せる
  宗教と宗教団体
  宗教とセクト(破壊的カルト)の分かれ目
  宗教の偉大さの証明

終章

 あとがき
著者略歴(広岡 裕児)
1954年、神奈川県川崎市生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒。パリ第三大学に 留学する。以来、フランスに滞在。ジャーナリストおよびシンクタンクの一員として、パリ郊外の自治体プロジェクトをはじめ、さまざまな業務・研究調査・通訳・翻訳に携わる。著書に、『皇族』(読売新聞社、1998年)、『一等国の皇族』 (中央公論新社、2001年)、『エコノミストには絶対分から ないEU危機』(文春新書、2013年)、『 EU騒乱―― テロと 右傾化の次に来るもの』(新潮選書、2016年)、『世界争乱 2024-揺れる世界をフランスから見る』(中央公論新社、2024年)など。
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