『国税一家 ~ノンキャリア集団の希望と葛藤 ~ 』の詳細情報
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タイトル |
国税一家 |
サブタイトル |
ノンキャリア集団の希望と葛藤 |
著者 [著者区分] | 吉岡正範 [著・文・その他]
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出版社 |
中央公論事業出版 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1400円 |
シリーズ |
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ページ数 |
272p
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Cコード |
0095 |
発売予定日 |
2024-11-08 |
ジャンル |
一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他 |
ISBN |
9784895145480 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
戦後の混乱期から経済成長期、バブル経済期、長期停滞期にわたる七十有余年、助け合い、葛藤しながら、それぞれの時代を税務職員として歩み続けた幾多の人生のつらなりからどのようなものが見えてくるのか。仲間うちで呼ばれた「国税一家」。そのノンキャリア集団が集合体としてうごめく姿とその変貌をたどる。また予算と人事を握る一〇名ほどのキャリア集団と、金も権力も持たないが専門性を身につけている一万五千余名ものノンキャリア集団との統制、対峙の構図も探る。
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目次 |
はじめに 序 章 タイムスリップ 昭和の税務署 第一章 一九六〇年以前の税務職員 1 戦後混乱期、大半が若い職員 2 苦しい生活、学閥特権反対 第二章 帰属意識持つ税務職員 1 経済成長下の生活、余暇への関心 2 普通科研修で「人間形成」 3 「新任寮」で三年間寮生管理 4 「人間形成」策の矛盾 第三章 「局報」柔らかく変身 1 職員の顔が見える「局報」 2 普通科にスポットライト 第四章 昇進の道がみえてくる 1 大卒程度国税専門官を採用 2 普通科も八年で調査・徴収官へ 3 専科研修、昇進競争意識付け 4 本科受験をあおる当局 第五章 仕事がのしかかる八〇年代 1 露骨な尻タタキ、持ち帰り仕事 2 法人調査件数の倍増 3 所得税部門、のしかかる調査のノルマ 4 管理部門の仕事は増える一方 5 普通科研修、規則ハガイジメに怒り 6 女性職員に税務職の仕事を 第六章 ボールペンからPCへ 1 消費税導入、間税部門廃止 2 新人増加、コミュニケーション、セクハラに当局苦心 3 オンラインKSK導入 4 霞が関腐敗、二〇代キャリア署長問題 5 国税専門官採用者の昇任は頭打ち 6 当局の失策、地方消費税導入で負担増 7 健康破壊の「局型労働」 第七章 危機管理の二一世紀 1 危機管理押しよせる 2 危機管理となえるウラで 3 日曜開庁の一方で「やさしく突き放せ」 4 専門性ないがしろの管理運営部門 5 あらたな人事評価制度 6 とまらない危機管理 7 〝モチベ〟上げ、一年中調査を 8 国税通則法改正、調査手続き明確化 9 超勤手当不払い許さない 10 パワハラで署長を「処分」 11 税大の研修で体育など廃止、縮小 第八章 税務職員人生の道のり 1 境遇の共通性 2 低い普通科の離職率 3 「みんな署長」にはなれない 4 転職の選択肢 5 女性の職業人生 6 「危機管理世代」が過半数に 第九章 調査とノルマの圧力 1 法人調査ノルマ 2 過酷な料調方式調査 3 料調方式調査の問題 4 調査の目指すもの 第一〇章 ノンキャリア集団の展望 1 ノンキャリア集団の形成と特徴 2 求心力が低下 3 「生きづらい」職場 4 税務職員が望む職場 おわりに 引用、参考文献 |
著者略歴(吉岡正範) |
1969年国家公務員初級税務職採用。東京国税局管内の税務署で法人税調査に従事。再雇用を経て2016年退職。在職中、全国税労働組合で活動。2020年まで税理士。 |