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タイトル |
伏流する物語―田山花袋の小説を読む |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | 岸 規子 [著・文・その他]
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出版社 |
鼎書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
4500円 |
シリーズ |
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ページ数 |
288p
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Cコード |
3095 |
発売予定日 |
2024-06-07 |
ジャンル |
専門/単行本/日本文学、評論、随筆、その他 |
ISBN |
9784907282950 |
判型 |
A5 |
内容紹介 |
田山花袋、変奏されるテーマ、伏流する物語
田山花袋とは何者であったのか?一つのテーマに収斂せず、複数のテーマが、繰り返し顕在化する。伏流する物語は通奏低音として響き渡っていく。
花袋文学の軌跡。花袋文学の最大のテーマは男女の恋愛である。ヒロイン像は時代とともに変化するが、彼女らは恋愛の純粋性を主張し、新たな物語の地平を切り開く。そして親子・兄弟の物語は時に愛の物語を圧縮し、変形させていく…。新しい視点から、花袋の小説群を読み替えた一作。
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目次 |
はじめに
Ⅰ ロマンティシズムから自然主義へ
田山花袋―「文学」を巡る葛藤
『断流』とその周辺
『重右衛門の最後』―「語り」の空白が生み出すもの
『重右衛門の最後』―葛藤する作品世界
Ⅱ 自然主義文学の時代
『蒲団』再読―横山芳子を中心に
『田舎教師』とその時代
明治三十年代の「女中」像―『家婢』『胡瓜』を中心に
『ある朝』―『蒲団』との比較を通して
『一兵卒の銃殺』―主人公はなぜ死なねばならなかったのか
Ⅲ 大正ロマンと田山花袋
『渦』―不幸な男女の物語
『残る花』―お粂を取り巻くもの
『鈴子の恋』―匿名化する男達
『弓子』―ヒロインの死をめぐって
『曠野の恋』―「新しい女」と「満州」と
印旛沼を巡る物語―『水あほひ』を中心に
Ⅳ 歴史小説のヒロインたち
『通盛の妻』―理想化された男女の愛
闇に消えた「孤舟」の運命―静御前の悲劇を中心に
初出一覧
あとがき
人名索引 |
著者略歴(岸 規子) |
東京女子大学文理学部日本文学科卒業
お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科単位取得満期退学
現在、日本大学理工学部准教授
著 書 『田山花袋作品研究』(双文社出版 2003 年10 月)
『未完の物語 田山花袋作品研究二』(双文社出版 2014 年12 月) |