『秘密にしていたこと』の詳細情報

秘密にしていたこと
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タイトル 秘密にしていたこと
サブタイトル
著者 [著者区分]■セレステ・イング [著・文・その他]
■田栗美奈子 [翻訳]
出版社 アストラハウス レーベル
本体価格
(予定)
2000円 シリーズ
ページ数 344p Cコード 0097
発売予定日 2022-10-16 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784908184376 判型 46
内容紹介
もっと話せばよかった...時代を超えて読みたい家族の物語

少女の死をきっかけに家族の抱えていた秘密が語られ、一家の深い闇が暴かれる

 舞台は1977年、オハイオ州の架空の田舎町。16歳の少女が行方不明になり、数日後に湖で遺体で発見される。
 物語はリー一家を中心に進んでいく。父親ジェームズ・リーは中国系アメリカ人の大学教授。ハーバード大学を卒業したものの、教職に就いてからも周囲になじめずにいる。そんなコンプレックスから、ジェームズはリディアに「友達と同じように」「周囲にとけこむように」という夢を託し、プレッシャーをかけ続ける。
 妻のマリリンは南部出身のブロンドヘアーの白人。医師を志していたが、ジェームズと出会って恋に落ち、妊娠・結婚。夢をあきらめることになる。マリリンもまた、あきらめきれなかった夢を、自分と同じ青い目をもつリディアに託し、知らず知らずのうちにリディアを追い詰めていた。
 長女のリディアは母親によく似た容姿で両親に溺愛される。青い目であっても、黒髪であること、父親がアジア系であることから、周囲にはなじめずにいる。
一方、長男のネイスと次女のハンナは父親ゆずりのアジア人顔だ。ネイスは、父から疎まれ、母から無視をされ、鬱屈した生活を送っていた。ただ大学入学を機に、ついに家を出ることが決まっていた。しかし、このことで、お互いを支えとしていたネイスとリディアの関係が変化し、リディアに決定的な暗い影を落とす。
 妹のハンナは、家族から相手にされず、常に部屋の隅、机の下に隠れている。だが、誰よりも客観的に家族を観察し、事件の真相に迫っているキーパーソンでもある。
 本書では、章ごとに1950年代の両親のなれそめ、1970年代の現代を行き来し、家族が徐々に崩壊していく様子が語られる。その語り手も、リー一家が章によって入れ替わり、それぞれの秘密を静かに暴露していく。終盤ではリディアの語りによって、死の真相が明らかになる。
目次
秘密にしていたこと
謝辞 セレステ・イング
訳者あとがき 田栗美奈子
著者略歴(セレステ・イング)
1980年ペンシルヴァニア州ピッツバーグに生まれ、10歳からオハイオ州シェイカー・ハイツにて、科学者の両親のもとで育つ。ハーバード大学を卒業し、ミシガン大学の創作科でMFA(Master of Fine Arts)を取得。在学中に書いた短編小説でホップウッド賞を受賞。『ニューヨーク・タイムズ』『ガーディアン』をはじめ多くの雑誌や新聞に小説やエッセイを発表し、プッシュカート賞、グッゲンハイム・フェロー(奨励金)を受賞。
初めての長編小説である本書はベストセラーとなり、多くの媒体で2014年のブックオブザイヤーに輝いたほか、マサチューセッツ・ブック賞、アジア/パシフィック・アメリカ文学賞、全米図書館協会のアレックス賞を受賞し、30を超える言語に翻訳されている。
2作目の▼Little Fires Everywhere▲【イタリック】(2017年刊)もベストセラーとなってHuluでドラマ化された。
3作目の▲Our Missing Hearts▲【イタリック】が2022年秋に刊行予定。現在はマサチューセッツ州ケンブリッジに夫と息子と暮らす。
著者略歴(田栗美奈子)
翻訳家。お茶の水女子大学英文科卒業。
訳書に、マイケル・オンダ-チェ『名もなき人たちのテーブル』『戦下の淡き光』、クリスティナ・ベイカ―・クライン『孤児列車』、ジョン・バクスター『ウディ・アレン バイオグラフィー』(以上、作品社)、スチュアート・デイヴィッド『ナルダが教えてくれたこと』(アーティストハウス)、アンソニー・ディステファーノ『天国に行く前に読むと楽しくなる不思議なフシギな天国ガイド』(主婦の友社)など。
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