『日本人の条件 東アジア的専制主義批判』の詳細情報

日本人の条件 東アジア的専制主義批判
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タイトル 日本人の条件 東アジア的専制主義批判
サブタイトル
著者 [著者区分]大杉重男 [著・文・その他]
出版社 書肆子午線 レーベル
本体価格
(予定)
4500円 シリーズ
ページ数 536p Cコード 0095
発売予定日 2024-10-31 ジャンル 一般/単行本/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN 9784908568459 判型 A5
内容紹介
これは「入門書」でも「専門書」でもない。「門」を破壊する「破門」の書である。
憲法九条・「歴史認識」論争・日本語のエクリチュールと近代文学・思想史の転覆的読解を試み、「東アジア的専制主義」批判から「東アジア同時革命」へ。「最後の文芸批評家」による「最新」の「時間錯誤」的日本=文芸批評。
目次
 序章「日本人工学三原則」としての憲法九条

第1部 東アジア的専制主義批判──歴史と文字をめぐって
 第1章 ただ一つの、自分のものでしかない歴史──歴史認識論
 第1章付論 分断された時間の中で糞尿を公衆便所に運び捨て続けること──古賀忠昭「金愛花日記」論
 第2章 文字存在論──天皇制のグラマトロジー
 第2章付論 校正者の使命──安里미겔(ミゲル)「憲法十二条」論

第2部 日本人の条件──友愛・大逆・主権
 第3章 大日本帝国の「友」と「供とも」──フリーライダーとしての夏目漱石
 第4章 『吉野葛』の冷たい母胎──谷崎潤一郎と天皇制
 第5章 徳田秋声のダンス・ステップ──刳り取られた「大逆」的エクリチュール
 第6章 福本和夫とマルクスのロボットたち
 第7章 「道徳的インポテンツ」について──中野重治の「性–道徳」
 第8章 保田与重郎の合言葉──「みやらびあはれ」におけるレトリックの暴力
 第9章 「てん」をうつこと、あるいは大西巨人における「スノビスム」の問題
 第10章 「文化防衛論」と「人質」の論理
 第11章 中上健次の「友」と「敵」──『千年の愉楽』の政治学
 第12章 永劫回帰する「十二歳」の神話──「日本人」養成ギプス
 第13章 山田美妙の不可能性の中心──近代文学のジャンクな外部
 第14章 「本当の事」を言った獣──大江健三郎『万延元年のフットボール』における「主権」の問題
 第14章補論 日本の真の滅亡のために

 終章 東アジア同時革命についての走り書き的覚書

 あとがき
著者略歴(大杉重男)
1965年生まれ。文芸批評家。1993年、「『あらくれ』論」にて第36回群像新人賞評論部門受賞。2001年、「重力」編集会議に参加し、翌年、鎌田哲哉、市川真人、井土紀州、可能涼介、西部忠、松本圭二と雑誌『重力』を創刊。著書に『小説家の起源──徳田秋声論』(講談社、2000年)、『アンチ漱石─個有名批判』(講談社、2004年)。
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