『TRANS-BODY』の詳細情報

TRANS-BODY
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル TRANS-BODY
サブタイトル
著者 [著者区分]■大塚勉 [著・文・その他]
■飯沢耕太郎 [解説]
出版社 ふげん社 レーベル
本体価格
(予定)
4000円 シリーズ
ページ数 96p Cコード 0072
発売予定日 2024-05-21 ジャンル 一般/単行本/写真・工芸
ISBN 9784908955297 判型 A4変形
内容紹介
本書『TRANS-BODY』は「沼現像」と呼ばれる独自の手法で制作された、写真家・大塚勉の代表作である3つのシリーズ「根茎」「地の刻」「TRANS-BODY」を集成した作品集です。

1991年から1996年ごろに制作された本シリーズは、印画紙を漂白したのち、沼に1週間沈める「沼現像」によって制作されました。沼という自然の暗室によって、印画紙が茶色や青色の独特の色合いに染まり、時に沈澱した落ち葉の模様が残ったり、銀が浮いてきたりして、唯一無二の物質感のあるプリントが出来上がります。
自身を含む男性と女性の身体の一部や、植物をクローズアップで撮影し、それらのネガを複数枚合成して得られたイメージは、男と女、人間と植物、生と死といった境界線を融解した原初的な生命体のように見えます。「沼現像」は、それらの命の姿を、沼という地球の羊水に回帰させる試みのようです。

これらの作品は故郷である浦安のゼロメートル地帯で育まれた土と水の感覚、そしてそれらの原風景が清々しいまでに更地となったあとに、映画制作で自作自演のパフォーマンスをした身体的経験、そして写真というメディアに対する実験的精神が、渾然一体となって昇華したものであると言えます。大塚勉作品の集大成となる作品集を、ぜひご覧ください。

図版50点、テキスト飯沢耕太郎「変容する写真と身体――大塚勉の写真を巡って」、大塚勉「地、水、体の彼方へ」を収録。
目次
著者略歴(大塚勉)
1951年浦安市生まれ。1971年東京写真大学(現東京工芸大学)卒業。1969~73年実験映画制作。国内外で個展・グループ展多数。1998年「ラヴズ・ボディ ヌード写真の近現代」(東京都写真美術館)、2020年「瞬く皮膚、死から発光する生」(足利市立美術館)などに出品。
他の書籍を検索する