『ストリップ劇場のある街、あった街 ~浅草・新宿・船橋・札幌の〈ピンク文化〉とそれを支えた人びと ~ 』の詳細情報
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タイトル |
ストリップ劇場のある街、あった街 |
サブタイトル |
浅草・新宿・船橋・札幌の〈ピンク文化〉とそれを支えた人びと |
著者 [著者区分] | 早乙女宏美 [著・文・その他]
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出版社 |
寿郎社 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
2500円 |
シリーズ |
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ページ数 |
238p
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Cコード |
0036 |
発売予定日 |
2024-12-01 |
ジャンル |
一般/単行本/社会 |
ISBN |
9784909281647 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
かつて大きな街にも小さな町にも、住宅街のはずれや田畑の真ん中にも、ストリップという伝統芸の〝小宇宙〟があった⸺。元ストリッパー早乙女宏美が愛してやまない街と人と劇場を訪ね歩く、踊り子自身による〈ピンク文化〉の風土記です。
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目次 |
まえがき
第一章 浅草
1 浅草との出会い
温かい街・浅草/浅草フランス座に魅せられて
2 焼け野原から夢を売る街
風俗ライター・吉村平吉氏に聞く/エノケン/浅草の戦中・戦後/これからは美しい女の裸ですよ
3 浅草ストリップ
ストリップのはじまり/ダンサーの転向/ジプシー・ローズの登場/珍名な舞台タイトル合戦/女剣劇/円形舞台デベソの設置/責め絵師・伊藤晴雨
4 転換期
脱ストリップ/ヒモさんの役割/ストリップ業界の危険/踊り子の自殺/フランス座の転機/ジプシー・ローズの死/関西ストリップのトクダシ
5 復活への望み
ライティングの重要性/ロック座の名物ママ/浅草フランス座の復活/浅草気質/コントさんと踊り子の関係/元ライバルの共演/アイドルはアイドルらしく/フランス座の終焉/二〇〇〇年代の変化
第二章 新宿
1 消失と再生の反復
新宿への目覚め/新しい宿の誕生/光は新宿より/進駐軍のために
2 額縁ショウから裸ショウへ
ヴィーナス誕生/欲望の焔/本格ストリップの始まり/新しい取り組み/なくてはならない裸ショウ
3 街の開発
歌舞伎町の始まり/赤線廃止/全ストショーのお目見え/アングラブーム/西口開発/家畜人ヤプー/ハードショー誕生
4 変容する性
「ビニ本」「ノーパン喫茶」の登場/楽屋風景/ソフト風俗店/ストリップショーの改革/サヨナラ新宿モダンアート/AVチーム登場/SM大会/煎餅持ってこーい!/シロウト時代
5 合法化の流れのなかで
地下に潜る性風俗/SMの再来/さらば新宿歌舞伎町
第三章 船橋
1 大戦景気と大震災
住宅街ど真ん中のストリップ劇場/街と遊郭
2 もっともハードな劇場
ストリップ誕生/レスビアンショー登場/千葉県で広がるストリップ劇場/獣姦ショー/菩薩の姿と言われた一条さゆり/マナ板ホンバンショー
3 さまざまな人間模様
動乱のとき/ご近所との付き合い方/踊り子とお客の距離/西船橋駅ホーム転落死事件/若松劇場の従業員/若松劇場もアイドル小屋に/タンバリンとリボン
4 復活をかけて
街の匂い/企画プロデュース/変化する若松劇場/時代の移り変わり/船橋文化の終焉
第四章 札幌
1 遊廓からの出発
夢の札幌/ススキノ誕生/戦後娯楽の復興/狸小路
2 引き上げ者の街
ストリップ劇場誕生/オデオン興業/ストリップ劇場狂乱/子どもから見た大人の街/ススキノビル化のウラに
3 北の楽園
時代の移り変わり/ディスコブームとトルコ風呂の増加/新風営法/ソフト風俗の流行/ストリップ新時代/札幌道頓堀劇場/またしても風営法の壁が
4 人と人の交わりを求めて
そしてススキノは/藤野羽衣子のススキノ/私が感じたススキノ
参考文献
年表
昭和・平成・令和のストリップ劇場⸺あとがきに代えて |
著者略歴(早乙女宏美) |
1963年、東京生まれ。
1984年、日活ロマンポルノ『縄姉妹・奇妙な果実』(監督・中原俊)でデビュー。以降、『逆さ吊し縛り縄』(監督・片岡修二/新東宝)、『緊縛・SM・18才』(のちに改題『SMクレーン宙吊り』)(監督・片岡修二/新東宝)など約90本のポルノ映画に出演。
1986年、ストリップ劇場デビュー。「オサダゼミナール」のM女役をへて1989年から自縛ショーを演じ、切腹を取り入れる。2007年までの21年間、特殊系の踊り子としてストリップ劇場に出演する。
著書に『性の仕事師たち』(河出文庫、1998年)『ロマンポルノ女優』(河出文庫、2006年)など。写真集に『匂う蓮』(写真・池内功和/ヴァニラ画廊、2012年)など。
早乙女モデル真剣懐刀「雪」完成(刀鍛冶・水木良光、2012年)
2014年、東京から札幌に移住。現在、パフォーマー。 |