『寒山詩 隠者たちの作詩とその編纂 ~附「寒山詩」抄 ~ 』の詳細情報

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タイトル 寒山詩 隠者たちの作詩とその編纂
サブタイトル 附「寒山詩」抄
著者 [著者区分]池田 知久 [著・文・その他]
出版社 コトニ社 レーベル
本体価格
(予定)
3300円 シリーズ
ページ数 256p Cコード 0010
発売予定日 2025-01-31 ジャンル 一般/単行本/哲学
ISBN 9784910108209 判型 A5
内容紹介
唐の時代、無邪気に痴笑する脱俗に生きる不可思議な者があった。

森鴎外の小篇「寒山拾得」により広く知られるこの寒山なる人物は何者か?
彼が残した「寒山詩」とは何か?

中国思想の第一人者が、
寒山子と『寒山詩』にまつわる事象や状況を、
プラグマティックに処理し旧来の通説をくつがえす。

禅味溢れる『寒山詩』、その新研究!
目次
はじめに

第一章 序論

 第一節 『寒山詩』の作者、寒山子とは一体だれか

 第二節 『寒山子詩集』閭丘胤の序─真作か偽作か
  第一項 閭丘胤序の第一段落
  第二項 閭丘胤序の第二段落  
  第三項 閭丘胤序の第三段落  
  第四項 閭丘胤序の第四段落  
  第五項 閭丘胤序についての結論

第二章 三次にわたる『寒山詩集』の編纂

 第一節 三次にわたる『寒山詩集』編纂と隠者群  
  第一項 寒山・拾得・豊干の交友  
  第二項 「道倫を慕う」  

 第二節 初唐の台州刺史、閭丘胤による『寒山子詩集』編纂
  第一項 余嘉錫『四庫提要弁証』四の検討  
  第二項 『寒山子詩集』序の撰者、閭丘胤のこと  
  第三項 一七六「秉志不可卷」における寒山子と釈智巌  
  第四項 第一次編纂『寒山子詩集』の概略  

 第三節 中唐の道士、徐霊府による『寒山詩集』編纂  
 第一項 杜光庭『仙伝拾遺』に基づいて  
 第二項 『寒山詩集』に現れる道教・神仙詩  
 第三項 『寒山詩集』中の道教・神仙批判の詩(その一)  
 第四項 『寒山詩集』中の道教・神仙批判の詩(その二)  
 第五項 『寒山詩集』中の道教詩と仏教詩の比較  

 第四節 晩唐の禅僧、曹山本寂による『対寒山子詩』編纂  
  第一項 曹山本寂による『寒山詩集』の本文校訂と注釈  
  第二項 余嘉錫『四庫提要弁証』四の見解をめぐって  
  第三項 終わりに  

 第五節 結語  

  注  
  附録「寒山詩」抄

 出版の経緯ーー校正を担当して
著者略歴(池田 知久)
1942年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院大学院博士課程修了。東京大学教授、大東文化大学教授などを歴任。現在、東京大学名誉教授。専門は中国思想。主な著書に、『荘子 全訳注』(上・下)『馬王堆漢墓帛書五行篇研究』『諸子百家文選』『老荘思想』『郭店楚簡儒教研究』『占いの創造力 現代中国周易論文集』『老子』『中国思想文化事典』(共著)などがある。
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