『スティーヴン・クレイン全詩集』の詳細情報

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タイトル スティーヴン・クレイン全詩集
サブタイトル
著者 [著者区分]■スティーヴン・クレイン [著・文・その他]
■管 啓次郎 [翻訳]
■柴田 元幸 [解説]
出版社 コトニ社 レーベル
本体価格
(予定)
2500円 シリーズ
ページ数 200p Cコード 0098
発売予定日 2025-12-26 ジャンル 一般/単行本/外国文学、その他
ISBN 9784910108247 判型 A5変形
内容紹介
★翻訳・管啓次郎 & 解説・柴田元幸★

現代作家ポール・オースターが活きいきと描いたクレインの評伝『燃える若者』(Burning Boy, 2021)で注目をあびるアメリカの作家スティーヴン・クレインのすべての詩篇が、「翻訳・管啓次郎」&「解説・柴田元幸」の最強タッグによって日本語ではじめて読むことができる!

 * * *

19世紀末、若き作家クレインが一気呵成に書き上げた異形の詩篇が、
詩人・翻訳者の管啓次郎による鮮烈な訳でついに全篇刊行。
クレインに特別な想いを寄せる柴田元幸による力のこもった解説も収録。

エミリー・ディキンソンにも似た簡潔さ、
神を撃ち、戦争をあざけり、言葉の力を極限まで濃縮した「行」の連なり。
クレインが見た世界の「苦さ」は、現代の私たちの胸にも、鋭く、深く、突き刺さる。

 * * *

《この詩集は、管啓次郎という理想的な翻訳者を得た。小説『勇気の赤い勲章』が二〇一九年、藤井光によって新訳されたことに続く快挙である。『マギー』『勇気の赤い勲章』といった中長篇や、「オープン・ボート」などの印象的な短篇ひと握りは何度か訳されてきたが、クレインの詩の翻訳はこれまで驚くほど少なかった。それがこのように、詩の熱がしっかり伝わってくる訳で全詩集が出て、日本の読者がクレインの真価を知る環境は一気に整った。ぜひとも多くの読者に読まれてほしい。》〔本書、「解説」(柴田元幸)より〕
目次
黒い騎士たちその他の詩行

詩集未収録詩篇

戦争は親切だ
 「悪巧み」

死後発表の詩

解説(柴田元幸)
著者略歴(スティーヴン・クレイン)
1871年-1900年。アメリカ合衆国の作家・詩人・ジャーナリスト。シラキュース大学在学中に小説を書きはじめる。『マギー 街の女』(1893年)が当時の文壇の大御所ウィリアム・ディーン・ハウウェルズに認められ、南北戦争を題材にした『勇気の赤い勲章』(1895年)はベストセラーとなる。困窮や病に苦しめられ28歳で亡くなる。アメリカ自然主義文学の先駆者とされる。スティーヴン・クレインの評伝として現代作家ポール・オースターが書いた『燃える若者』(Burning Boy, 2021)がある。なお『燃える若者』の抄訳は、文芸誌「MONKEY」35号で読むことができる(柴田元幸訳)。
著者略歴(管 啓次郎)
1958年生まれ。詩人・批評家。明治大学理工学部教授。主な詩集に『Agend’Ars(complete)』(左右社)、『PARADISE TEMPLE』(Tombac)、『一週間、その他の小さな旅』(コトニ社)、英文詩集に『Transit Blues』(University of Canberra)がある。はじめての小説集に『ヘテロトピア集』、書評集に『本と貝殻』(いずれもコトニ社)がある。紀行文集『斜線の旅』(インスクリプト)により読売文学賞受賞(2011年)。エドゥアール・グリッサン『〈関係〉の詩学』『第四世紀』(いずれもインスクリプト)をはじめ、翻訳書多数。2021年、多和田葉子、レイ・マゴサキらによる管啓次郎論を集めた研究書『Wild Lines and Poetic Travels』(Doug Slaymaker ed., Lexington Books)が出版された。
著者略歴(柴田 元幸)
1954年生まれ。米文学者・翻訳家。東京大学名誉教授。文芸誌「MONKEY」編集長。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。訳業により早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。現代アメリカ文学を中心に訳書多数。
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