『ビジュアル博物館学Art』の詳細情報

ビジュアル博物館学Art
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タイトル ビジュアル博物館学Art
サブタイトル
著者 [著者区分]■水嶋 英治 [編集]
■小泉 優莉菜 [編集]
■佐々木 淑美 [編集]
■東海林 洋 [著・文・その他]
■川﨑 瑞穂 [著・文・その他]
■小坂 智子 [著・文・その他]
出版社 人言洞 レーベル ミュージアムABCシリーズ
本体価格
(予定)
2300円 シリーズ
ページ数 168p Cコード 3337
発売予定日 2024-07-25 ジャンル 専門/全書・双書/教育
ISBN 9784910917085 判型 B5
内容紹介
 本書『ビジュアル博物館学Art』は,博物館の学芸員や関連する仕事をめざす人たちのための入門者向けテキストであるミュージアムABCシリーズ〈全3巻〉の第2弾です。
 博物館学全体を俯瞰した基礎編である『ビジュアル博物館学Basic』(既刊)を踏まえて、本書では美術館を中心とした美術系に特化して領域ごとにわかりやすく解説しています。また, 入門者のみならず現職の人たちの学び直し・リスキリングにも活用できる美術館にかかわる情報やトピック, 最新の技術や規程(巻末資料:フランス博物館専門職職業倫理憲章ほか)なども多く記載しています。
目次
 美術館の素朴な3つの疑問
序章 美術館はなんのために存在するのだろうか
 1 人類の知識欲を永年支えつづける場所
 2 知の共有をするための場所
 3 知の共有のサポート役=学芸員
第1章 美術館学とは―何をどう学ぶか
 1 美術館学と博物館学のちがい
 2 美術館の扱う資料と作品
 3 美術館が扱う新しい芸術作品
 4 美術館学的保存方法の研究
第2章 資料論
 1 美術館にある資料とは何か
 2 美術館における資料の価値
特論1 美術館を舞台にしたマンガや書籍
 1 美術館を主題としたマンガ
 2 美術館を主題とした絵本・図鑑
 3 美術館を主題とした小説
第3章 教育論
 1 美術館の役割
 2 鑑賞者育成(次世代育成)としての美術館ワークショップ
 3 生涯学習としての美術館ワークショップ
 4 指導者育成としての美術館ワークショップ
第4章 工芸論
 1 工芸作品とは―見るものなのか,使うものなのか 
 2 工芸・民藝の歴史
 3 日本の工芸・民藝作品
 4 工芸展示が定期的にみられる美術館・博物館施設
第5章 展示論
 1 美術館の展示の特徴
 2 美術の展覧会
第6章 経営論
 1 組織のマネジメントとは何か
 2 博物館・美術館の経営と運営
 3 博物館経営のポイント
 4 博物館に働くスタッフ
 5 展覧会の企画
 6 法律や倫理規程に従って博物館・美術館を運営する
第7章 調査研究論
 1 美術館における調査研究活動
 2 個人研究
 3 市民との連携―市民参加型調査研究
 4 他館・大学・外部有識者などとの連携
 5 調査研究の公表・発表―展示など博物館ならではの発表手段
 6 紀要・学会発表
第8章 資料保存論
 1 資料の保存と展示
 2 材質と環境
 3 保存科学の役割
 4 適切な環境とは
 5 持続可能な予防保存
第9章 情報メディア論
 1 情報,メディア,コンテンツと美術館・博物館
 2 情報メディアの性質とその展示
 3 情報メディアを扱い,発信する
第10章 美術館史
 1 美術館の歴史
 2 日本の美術館の変遷
 3 世界の訪れたい美術館
特論2 美術館学を学ぶための必読書5選
第11章 建築論
 1 美術館建築の定義
 2 美術館空間の発展
 3 建築設計者の役割
 4 美術館建築の課題
 5 美術館建築の国際的傾向
 6 歴史的建造物からの転用
第12章 1館まるごと事例研究
 1 ポーラ美術館
 2 長崎県美術館
第13章 学芸員実習
 1 学芸員資格の取得方法
 2 実習館選びのポイント
 3 学芸員実習に向けた心がけ
特論3 美術館学芸員をめざす人へ
 1 学芸員だけが美術館の仕事ではない
 2 性的表現の強い芸術作品をどのように捉えて学芸員は提示・展示表現するか?
巻末資料 フランス博物館専門職職業倫理憲章/博物館専門職のためのヨーロッパ参照フレームワーク/博物館及びその収集品並びにこれらの多様性及び社会における役割の保護及び促進に関する勧告
著者略歴(水嶋 英治)
長崎歴史文化博物館館長,日本ミュージアム・マネージメント学会前会長,元筑波大学教授。博士(世界遺産学)。主な編著『Dictionnaire de muséologie』ICOM, ARMAND COLIN社(2022),『展示の美学』東京堂出版(2023)。訳書『博物館学・美術館学・文化遺産学基礎概念事典』東京堂出版(2022)ほか多数。
著者略歴(小泉 優莉菜)
長崎国際大学人間社会学部国際観光学科助教。博士(歴史民俗資料学)。専門は無形文化財、比較文化論。元公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団学芸員。著書『現代民俗学考―郷土研究から世界常民学へ』共著,春風社(2021)など。
著者略歴(佐々木 淑美)
東北芸術工科大学芸術学部文化財保存修復学科准教授。博士(世界遺産学)。
専門は保存科学,世界遺産学で,2010年から現在まで,調査代表としてトルコのハギア・ソフィア大聖堂保存総合調査を実施している。著書『文化財のための三次元計測』共著,千倉書房(2010)など。
著者略歴(東海林 洋)
ポーラ美術館学芸員。早稲田大学大学院終了後,2011年より現職。専門はピカソやシュルレアリスムなど20世紀の西洋近代美術史。これまで担当した展覧会に「シュルレアリスムと絵画―ダリ,エルンストと日本の『シュール』」(2019-2020年),「ピカソ 青の時代を超えて」(2022年),「モダン・タイムス・イン・パリ 1925―機械時代のアートとデザイン」(2023-2024年)など。
著者略歴(川﨑 瑞穂)
聖心女子大学非常勤講師,川崎市教育委員会文化財調査員(民俗),民俗芸能学会理事,日本風俗史学会理事,日本リズム学会理事。博士(音楽学)。日本学術振興会特別研究員PD(神戸大学所属)などを経て現職。著書『徳丸流神楽の成立と展開―民族音楽学的芸能史研究―』第一書房(2018)。
著者略歴(小坂 智子)
長崎県美術館館長。佐賀大学名誉教授。石橋財団ブリヂストン美術館,慶應義塾大学アート・センター,長崎国際大学,佐賀大学を経て現職。論文に「学習者中心の文化遺産教育 : 佐賀大学有田キャンパスで開催したイクロム夏期セミナー2019『文化財の保存と科学のためのコミュニケーションと教育スキル』」『文化財保存修復学会誌』63 9-16,共著(2020)など。
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