『戦争のかけらを集めて ~遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践 ~ 』の詳細情報

戦争のかけらを集めて
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タイトル 戦争のかけらを集めて
サブタイトル 遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践
著者 [著者区分]■清水亮 [著・文・その他]
■白岩伸也 [著・文・その他]
■角田燎 [著・文・その他]
出版社 図書出版みぎわ レーベル
本体価格
(予定)
3200円 シリーズ
ページ数 320p Cコード 0020
発売予定日 2024-06-12 ジャンル 一般/単行本/歴史総記
ISBN 9784911029091 判型 A5
内容紹介
やがてくる第二次世界大戦の体験者不在の時代に、私たちは、どうすれば過去とつながることができるのか――
世代交代が進む戦友会や史資料・メディアを通して、戦争に向き合う11人の研究者たちが、「断絶」に抗する術を探る。
偶然出会った個人の生と死、戦後の片隅にいた集団の断片的な物語などを拾い集め、埋もれた歴史経験のリアリティを描きだす。これからの継承のかたちを構想し、過去の戦争が「歴史」になる時代に何ができるのかを考える。新しい研究者たちによる挑戦の一冊!
目次
 プロローグ あの戦争は「歴史」になったとしても 清水亮

第1部 非体験者による存続の行方
 戦後七〇年の軍艦金剛会 「追憶」のためのノート 塚原真梨佳
 不戦兵士の会 元兵士と市民による不戦運動の軌跡と次世代への継承 遠藤美幸
 なぜ統合は困難なのか 戦友会の固有性と組織間のつながり 角田燎
 [補章1]戦友会研究への招待 非体験者が参加する戦友会という謎 角田燎

第2部 元兵士をめぐるまなざしの交錯
 なぜ憲兵の体験や記憶は忘却されたか 未発に終わった全国憲友会連合会の「引き継ぎ」から 後藤杏
 攻囲される日本郷友連盟 公文書から国家の認識に迫る 白岩伸也
 未来出征軍人会 第二次世界大戦前夜におけるアメリカ在郷軍人会と大学生 望戸愛果
 自衛隊体験の使い道 自衛隊退職者が書いた書籍の分析から 津田壮章
 [補章2]兵士の史料への招待 捨てる/拾うの位相から 白岩伸也

第3部 残された言葉との対話
 書かれたものをとおして戦争体験者とつながるには 堀川優奈
 陸軍士官学校からエリートビジネスマンへ ある六十期生の「陸士経験」と戦後 塚田修一
 歴史への謙虚さ 非体験者による歴史実践の可能性 清水亮
 「わだつみ」という〈環礁〉への航路 ミュージアム来館者調査から 那波泰輔

 エピローグ 環礁の屑拾い 「未定の遺産」化の可能性 清水亮・白岩伸也
 あとがき
 執筆者プロフィール&エッセイ
著者略歴(清水亮)
1991 年、東京都新宿区生まれ。慶應義塾大学環境情報学部専任講師。主な著作に、『「予科練」戦友会の社会学──戦争の記憶のかたち』(新曜社、2022 年、日本社会学会奨励賞受賞)、『「軍都」を生きる──霞ヶ浦の生活史 1919-1968』(岩波書店、2023 年)、「歴史実践の越境性」(『戦争社会学研究』6 巻、2022 年)などがある。
著者略歴(白岩伸也)
1990 年、静岡県静岡市生まれ。北海道教育大学旭川校准教授。主な著作に、『海軍飛行予科練習生の研究──軍関係教育機関としての制度的位置とその戦後的問題』(風間書房、2022 年)、「戦死をめぐる記憶と教育の歴史──予科練之碑設立の経緯と背景を中心に」(『教育学研究』89 巻 2 号、2022 年、日本教育学会奨励賞受賞)などがある。
著者略歴(角田燎)
1993 年、東京都東久留米市生まれ。立命館大学立命館アジア・日本研究機構専門研究員。主な著作に、『陸軍将校たちの戦後史──「陸軍の反省」から「歴史修正主義」への変容』(新曜社、2024 年)、「特攻隊慰霊顕彰会の歴史──慰霊顕彰の「継承」と固有性の喪失」(『戦争社会学研究』4 巻、2020 年)などがある。
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