『ホシムクドリがうたう歌』の詳細情報

ホシムクドリがうたう歌
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タイトル ホシムクドリがうたう歌
サブタイトル
著者 [著者区分]■オクタヴィー・ウォルタース [著・文・その他]
■塩﨑香織 [翻訳]
出版社 アチェロ レーベル
本体価格
(予定)
2200円 シリーズ
ページ数 26p Cコード 8790
発売予定日 2024-10-27 ジャンル 児童/絵本/文学総記
ISBN 9784911344026 判型 A4変形
内容紹介
歌をうたおう、ホシムクドリはおもった。
こうやってみわたせば、せかいはすてきなものにあふれているという歌。それをみんなのまえでうたうんだ。
ナラの木にすむキツツキにはなしてみた。
そういうことなら木についてかならずうたってもらいたい、とキツツキは言った。天と地のあいだにぴったりとおさまってどんなふうに空をささえているか。きをつけていると、みえてくるから…

自分が美しいと感じるものを歌にして、みんなにも教えたい。そんなホシムクドリに対して、「そういうことなら」とほかの鳥たちもそれぞれの見ている世界にある美しさ、素晴らしさを次々に教えてくれました。フクロウは夜の色の複雑さを、カモのお母さんは生きていくことの簡単さを、コマドリは命の終わりと始まりを。そうしてできた歌は…

なにを美しいと思うかは、ひとそれぞれに異なるもの。他者の多様な視点を受け入れ、少し見方をかえるだけでも、今まで気づかなかった美しさ、知らなかったすばらしい世界が、もっともっと見えてきます。
⽿をすませば、きこえる。⽬をこらせば、みえる。––きみにもみえる?

オランダの版画家で、作家でもある著者がはじめて手がけた児童書です。イエローが映えるモノクロの版画は、読み手の想像力を広げてくれます。文章もふくめて一つの絵のような、芸術的な絵本。2022年「銀の⽯筆賞」受賞作品。

<制作者コメント>
大空を飛ぶホシムクドリにとっての美しいものは、空から見下ろす景色。では、夜に活動するフクロウはなにを美しいと思っているのでしょうか。クジャクは?子連れのカモは?立場が違えば見えてくるものも変わります。あなたが誰かにお薦めしたいと思う身近な美しさはなんでしょうか。
目次
著者略歴(オクタヴィー・ウォルタース)
オクタヴィー・ウォルタース 作
オランダの作家、版画家、イラストレーター。大学で法律とオランダ語・オランダ文学を学び、2016年に小説『Voorland』で作家としてデビュー。2020年には自身のうつ克服の過程とコロナ禍のオランダを切り取った『Slot』を発表。3作目、初の絵本となる本書は、オランダ語の優れた児童書に贈られる「銀の石筆賞」を2022年に受賞したほか、各国で翻訳刊行され、さらに2024年のIBBY(国際児童図書評議会)オナーリストに推薦されるなど、国内外で高い評価を得ている。2024年初めに新作『Dit gaat nooit voorbij』が刊行された。オランダ南部のルールモントに在住。
著者略歴(塩﨑香織)
塩﨑香織 訳

翻訳・通訳者。オランダ語、英語、ドイツ語の翻訳を手がける。訳書に『トリはしんだ』『雪だるまルートヴィッヒのねがいごと』『ゆりかごになりたい、とヤナギは言った』『ふしぎの森のふしぎ』(化学同人)、『メタゾアの心身問題』『皮膚、人間のすべてを語る』(みすず書房)、『アウシュヴィッツで君を想う』(早川書房)、『世界一ゆかいな脳科学講義』(河出書房新社)などがある。オランダ南部、ベルギーとドイツとの国境近くに在住。
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