『言葉が立ち上がるまえに』の詳細情報

言葉が立ち上がるまえに
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タイトル 言葉が立ち上がるまえに
サブタイトル
著者 [著者区分]小林一毅 [著・文・その他]
出版社 南方書局 レーベル
本体価格
(予定)
6000円 シリーズ
ページ数 608p Cコード 0071
発売予定日 2024-12-24 ジャンル 一般/単行本/絵画・彫刻
ISBN 9784991238581 判型 46変形
内容紹介
『大切なのは目が捉えた瞬間に迫ること。
対象物に言葉が追いつく寸前、この瞬間が唯一、
子どもと石との関係性に近いのではないか。』

グラフィックデザイナー・小林一毅、初の作品集。

作品の繊細な息遣いを感じることのできる(ほぼ)原寸で、完全掲載。

日々、私達が無意識のうちに見ている無数の「形」たちを良い/悪い、好き/嫌いと判断する「言葉が立ち上がるまえ」には、体の中で一体何が起きているのか…?

小林が子どもとの時間を過ごす中で感じた、
『自分が感じる“良い石”と、子どもの感じる“良い石”の違いとはなんだろう?』
という問いからはじまった、全591枚におよぶ“言葉が立ち上がるまえ”の「形」たち。

小林はポストカードサイズの紙に、生活の中で見つけた様々な形を自らの手で描き出していくことで、
グラフィックデザイナーとして「形」と向き合う自身の潜在的な、形の嗜好性に向き合い追究していった。

解説テキストも無くひたすらに作品=形が続き、収められた莫大な量の一見単純な形からは、その単純さゆえに形の根本に近づいていく体験を得られるような、まさに本がまるごと「立ち上がるまえ」となっている一冊。



言葉が立ち上がる前に 
小林一毅

ふとした時に、自分の意思とは別に目が独りでに拾ってくるものがある。
「あっ」と声をあげ、忍ばせた紙切れとペンを急いで取り出す。
その場で簡単に描いたメモを頼りに家に帰ったら線を引く。
うまく言葉にできないものだから「なんか…」「こんな…」と呟きながら、
すでに消えつつある光景に触れるようにして形として立ち上げる。
目は何を求めていたのか、描くことで言葉に近づけると思って描き始めたが、
ある時、言葉に立ち上がることを拒まれている気がして描くのをやめた。
形だけがここに積み上がっている。
目次
著者略歴(小林一毅)
小林一毅(こばやし・いっき)
グラフィックデザイナー。女子美術大学、多摩美術大学非常勤講師。
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