『アジアの孤児』の詳細情報

アジアの孤児
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タイトル アジアの孤児
サブタイトル
著者 [著者区分]■呉 濁流 [著・文・その他]
■呉 濁流 [著・文・その他]
出版社 岩波書店 レーベル
本体価格
(予定)
1320円 シリーズ 岩波現代文庫
ページ数 384p Cコード 0197
発売予定日 2022-09-20 ジャンル 一般/文庫/外国文学小説
ISBN 9784006023461 判型
内容紹介
植民地時代の台湾に生まれた胡太明は、中国文化をルーツに持ちながら、近代的な教育を受けて成長するが、故郷では日本人と同等に扱われず、新天地を求めて渡った日本や中国でも、決して同胞とは見なされない。植民統治下の台湾人が生きた矛盾と苦悩を克明に描き、戦後に日本語で発表された、台湾文学の古典的名作。[解説=山口守]
目次
第一篇

苦棟(せんだん)の花の咲く頃
雲梯書院
古きもの新しきもの
濁流の中へ
久子
思慕たちがたく
故郷の山河
嵐の季節
彭秀才を葬う
愛と告白
青春の慟哭(どうこく )
波濤を越え

第二篇

日本留学
異郷の花
ふたたび故国へ
救いなき人びと
阿玉の悲しみ
昏迷と彷徨(ほうこう)
新生活
流離転々
大陸の呼び声

第三篇

紫金山の見える家
淑春
その後に来るもの
愛情は回帰する
相剋
一夜
風暴の前
囚われの部屋
脱出
さらば大陸

第四篇

暗い故郷
戦いの陰に
強いられた征途
この悲惨
回復期
母の死
虐げられる青春
再会

第五篇

日米開戦
新たな職場
愚かしき銃後
范の操志
虎狼の府
皇民派の悲哀
ある決意
犠牲
狂乱

再刊に際して

解説 近代台湾人の精神史を巡る旅……………山口守
著者略歴(呉 濁流)
呉濁流(Wu Chuo-liu/Go Dakuryu)
1900-1976.日本統治時代の台湾,新竹に生まれる.漢詩人であった祖父に養育され,伝統的な教育を受けた後,公学校に入学.公学校卒業後は師範学校を経て教師となる.教員時代に初の小説『くらげ』を『台湾新文学』に発表.40年に日本人行政官の台湾人教師に対する対応を不服として教職を辞す.中国大陸に渡ると汪兆銘政権下の南京で『大陸新報』の記者をつとめた.42年に帰国すると,『台湾日日新聞』の記者をつとめながら,『アジアの孤児』を書き上げる.代表作に『アジアの孤児』ほか,二・二八事件や白色テロまで描いた回想録『無花果』や『台湾連翹』がある.「鉄血詩人」とも呼ばれる.
著者略歴(呉 濁流)
呉濁流(Wu Chuo-liu/Go Dakuryu)
1900-1976.日本統治時代の台湾,新竹に生まれる.漢詩人であった祖父に養育され,伝統的な教育を受けた後,公学校に入学.公学校卒業後は師範学校を経て教師となる.教員時代に初の小説『くらげ』を『台湾新文学』に発表.40年に日本人行政官の台湾人教師に対する対応を不服として教職を辞す.中国大陸に渡ると汪兆銘政権下の南京で『大陸新報』の記者をつとめた.42年に帰国すると,『台湾日日新聞』の記者をつとめながら,『アジアの孤児』を書き上げる.代表作に『アジアの孤児』ほか,二・二八事件や白色テロまで描いた回想録『無花果』や『台湾連翹』がある.「鉄血詩人」とも呼ばれる.
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