『エタンプの預言者』の詳細情報

エタンプの預言者
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タイトル エタンプの預言者
サブタイトル
著者 [著者区分]■アベル・カンタン [著・文・その他]
■中村 佳子 [翻訳]
出版社 KADOKAWA レーベル
本体価格
(予定)
2400円 シリーズ
ページ数 384p Cコード 0097
発売予定日 2023-04-24 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784041124963 判型 46変形
内容紹介
白人男性65歳、元大学教師。リベラルで、しがらみのないインテリのつもりだった。まちがえた選択をし続けて65年。どうやら私は、社会から取り残されたらしい。

フロール賞受賞のほか、ゴンクール賞、フェミナ賞、ルノードー賞、アカデミー・フランセーズ賞、ジャン・ジオノ賞の6賞候補! 現代社会への痛烈な皮肉を込めた超弩級の注目作!

かつてタレント歴史学者を夢見たロスコフは、落ち目だった。95年に「冷戦下米国のソ連スパイ事件」を巡る書籍を刊行したが、翌日CIAが機密解除、本は一夜にして紙くずに。妻とは離婚し大学を退職、酒浸りだったロスコフは、同性愛者の娘のフェミニストの恋人に刺激され、研究を再開、サルトルやボリス・ヴィアンと親交があったアメリカの詩人・ウィローについての書籍を刊行する。客わずか5人の出版記念トークショーの席上、ロスコフはウィローが黒人であることを記述しなかった理由を問われる。翌朝掲載された匿名のブログ記事が炎上し、ロスコフはレイシストだという非難にさらされる。さらに自分を擁護するツイートに返信したロスコフは、炎上を煽ってしまう。ツイートした知人は、極右政党に入党していたのだ――。

目次
第一章 THE WINNER TAKES IT ALL(勝者がすべてを分捕る)
第二章 ひ弱で頼りない僕の魂が反乱の歌をうたった
第三章 ルーさん風に言うならば
第四章 ついでに黒人でもある
第五章 ありがとう、プゼさん
第六章 逃げるのも勇気!
第七章 押し寄せる群衆
第八章 足が届かないほど深い
第九章 僕の頭はお花畑だ
第十章 エピローグ
著者略歴(アベル・カンタン)
弁護士で作家。2019年に小説デビュー。デビュー作にてゴンクール賞のロングリスト入りを果たしたほか、ゴンクール賞処女小説賞ではショートリスト入り。本作が2作目だが、ゴンクール賞、フェミナ賞、ルノードー賞、フロール賞、アカデミー・フランセーズ小説賞、ジャン・ジオノ賞6賞の候補となり、フロール賞を受賞し、注目を浴びている。
著者略歴(中村 佳子)
1967年広島県生まれ。文芸翻訳者。おもな訳出作品に『黄色い笑い・悪意』(P・マッコルラン)(永田千奈氏との共訳)、『ベラミ』(モーパッサン)、『ゴリオ爺さん』(バルザック)、『世界不死計画』(F・ベグベデ)、『闘争領域の拡大』(M・ウエルベック)などがある。
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