『ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く』の詳細情報

ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く
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タイトル ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く
サブタイトル
著者 [著者区分]■ポール・ギャリコ [著・文・その他]
■亀山 龍樹 [翻訳]
出版社 KADOKAWA レーベル
本体価格
(予定)
1080円 シリーズ 角川文庫
ページ数 304p Cコード 0197
発売予定日 2023-04-24 ジャンル 一般/文庫/外国文学小説
ISBN 9784041130797 判型 文庫(A6)
内容紹介
アラカン(61歳)の家政婦さん。
子どもを救うためにニューヨークへ……密航!?

61歳のハリスおばさんと親友バターフィルドおばさんは夫を亡くしロンドンで家政婦をしている。お隣のヘンリー少年が里親に殴られていると知り、彼を実の父がいる米国へつれていきたいと願うが、貧しい2人には無理だった。ところが得意先の社長夫妻のニューヨーク転勤に同行することになりチャンス到来。無謀にも少年を密航させようとするが…。いくつになっても夢をあきらめない大人たちの物語、第2弾。今度は恋も? 解説・矢崎存美

ハリスおばさんの暴走は、強い信念に基づいている。ギャリコ作品に共通するテーマとも言えるものです。それは、「人を信じる」という力。人々は流れる忙しい日々の中で、「人を信じる」ことを少しずつ忘れていきます。ハリスおばさんのように自分の人生を明るく照らしてくれる人なんて「いるはずがない」と思い込んでしまうこともしばしばあります。でも、人はきっと、彼女のような人が「いる」と信じたい。忘れても、「人を信じる」力すべてがなくなるわけではないから。「人を信じる」力があれば、自分を信じることだってできるから。―矢崎存美(作家)解説より

※本書は、1980年12月に刊行された『ハリスおばさんニューヨークへ行く』(講談社文庫)を、現代向けに加筆修正し、角川文庫化したものです。原題:Mrs Harris Goes to New York

【絶賛の声】
「ミセス・ハリスはフィクションの偉大な創造物のひとつであり、彼女と知り合いだと感じるほどリアルで、本当に不思議な存在だ。彼女の魅力は尽きない」(ジュスティーヌ・ピカルディ)

「ギャリコの魔法に屈しないことはほとんど不可能だ」(タイムズ・リテラリー・サプリメント)
目次
ミセス・ハリス、ニューヨークへ行く
解説 矢崎存美
著者略歴(ポール・ギャリコ)
1897年、ニューヨーク生まれ。コロンビア大学卒。デイリー・ニューズ社でスポーツ編集者、コラムニスト、編集長補佐として活躍。退社後、英デボンシャーのサルコムの丘で家を買い、グレートデーン犬と23匹の猫と暮らす。1941年に第二次世界大戦を題材とした『スノーグース』が世界的なベストセラーとなる。1944年にアメリカ軍の従軍記者に。その後モナコで暮らし、海釣りを愛した。生涯40冊以上の本を書いたが、そのうち4冊がミセス・ハリスの物語だった。1976年没。
著者略歴(亀山 龍樹)
1922年佐賀県生まれ。東京帝国大学文学部印度哲学科卒業。戦後、英米児童文学の翻訳や創作を多数発表。訳書に、スターリング・ノース『はるかなるわがラスカル』、ポール・ギャリコ「ミセス・ハリス」シリーズ、R・スチーブンソン『宝島』他。著書に、『宇宙海ぞくパブ船長』『ぞうのなみだ』『インド・インカ古代史考』『古代文字のひみつ』『世界の文化遺産 1 インド編』他。1980年没。
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