『暗い庭 ~聖人と亡霊、魔物と盗賊の物語 ~ 』の詳細情報

暗い庭
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タイトル 暗い庭
サブタイトル 聖人と亡霊、魔物と盗賊の物語
著者 [著者区分]■ラモン・デル・バリェ=インクラン [著・文・その他]
■花方寿行 [翻訳]
出版社 国書刊行会 レーベル
本体価格
(予定)
2800円 シリーズ
ページ数 232p Cコード 0097
発売予定日 2023-06-27 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784336075154 判型 46
内容紹介
爛熟の世紀末文学

マリオ・プラーツが『肉体と死と悪魔』において言及した数少ないスペイン作家バリェ=インクラン。W・B・イェイツやガルシア=ロルカを想起させる作品など、この世ならぬ場所へと誘う、17の短篇小説。頽廃の園へ。

神秘主義的なキリスト教と土俗的な民間信仰、背徳的な罪咎の宴――

高貴な輝きと隠遁の雰囲気を湛えた昏い廃園は、夢うつつに微睡みながら訪れる客人を待ちわびる。

「放しません。貴女は僕のもの、貴女の魂は僕のものです……肉体は欲しません、いずれ死がそれを奪いに来るでしょうから。」
――「我が姉アントニア」より

【目次】
フアン・キント
三賢王の礼拝
恐怖
夢の悲劇
ベアトリス
頭目
聖エレクトゥスのミサ
仮面の王
我が姉アントニア
神秘について
真夜中に
我が曾祖父
ロサリート
夢のコメディア
ミロン・デ・ラ・アルノーヤ
手本
聖夜
目次
フアン・キント
三賢王の礼拝
恐怖
夢の悲劇
ベアトリス
頭目
聖エレクトゥスのミサ
仮面の王
我が姉アントニア
神秘について
真夜中に
我が曾祖父
ロサリート
夢のコメディア
ミロン・デ・ラ・アルノーヤ
手本
聖夜
著者略歴(ラモン・デル・バリェ=インクラン)
Ramón del Valle-Inclán
1866年ポンテベドラ生まれ。19世紀末から20世紀初頭のスペイン文学を代表する作家、小説家、劇作家、詩人。1902年から1905年にかけて発表された小説『ソナタ』四部作により作家的地位を築き、モデルニスモやフランス象徴主義の影響を受けた作品を多く発表した。代表作に戯曲『聖なる言葉』(1919)、『ボヘミアの光』(1920)、小説『独裁者ティラノ・バンデラス』(1926)などがある。マドリッドのバリェ= インクラン劇場、2006年創設のバリェ= インクラン演劇賞は彼の名に因む。スペインのいわゆる「98年世代」に属する作家で、世紀末趣味に満ち、芸術のための芸術を指向する作品を多く残した。奇抜な風体と奇行で知られ、背徳的な官能や暴力、恐怖といったテーマ、色彩に富み、独特のリズムを持った文体、そしてブラックな、時にナンセンスに近づくユーモアで、独特の世界を創り上げている。1936年、サンティアゴ・デ・コンポステーラで逝去。
著者略歴(花方寿行)
花方寿行
静岡大学人文社会科学部教授。専門は比較文学文化、スペイン・ラテンアメリカ文学。著書に『我らが大地――19世紀イスパノアメリカにおけるナショナル・アイデンティティのシンボルとしての自然描写』(晃洋書房)、共著書に今野喜和人編『翻訳とアダプテーションの倫理』(春風社)、訳書にホドロフスキー『サイコマジック』(国書刊行会)、共訳書に『ホセ・マルティ選集1 交響する文学』(日本経済評論社)、フォンターナ『鏡のなかのヨーロッパ』(平凡社)がある。
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