『マナートの娘たち』の詳細情報

マナートの娘たち
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タイトル マナートの娘たち
サブタイトル
著者 [著者区分]■ディーマ・アルザヤット [著・文・その他]
■小竹 由美子 [翻訳]
出版社 東京創元社 レーベル
本体価格
(予定)
2200円 シリーズ 海外文学セレクション
ページ数 264p Cコード 0097
発売予定日 2023-04-11 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784488016876 判型 46
内容紹介
いくつもの悲しみと、次の世代への希望。
――わたしたちは、だいじょうぶだ。
数多の困難を抱えつつも、強くしなやかに生きる女性たち。
今読まれるべき現代アメリカ文学短篇集!
ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞他、3賞最終候補作

姉が弟の遺体を浄(きよ)める。本来これは同性の仕事なのだが、姉は自分がやると主張した――。亡き弟の思い出を情感豊かに紡(つむ)ぐ「浄め(グスル)」。アメリカの女の子として成長してきたアラブ系移民2世の“わたし”と、波乱の人生をおくった伯母の物語に、窓から飛び降りた女が女神と邂逅する幻想的な光景を織り込んだ「マナートの娘たち」。♯Metoo運動以前の映画産業で、あるインターンの女性に起こったハラスメントを描き、問題提起する「懸命に努力するものだけが成功する」。新聞記事や手紙、メールの文章、リアリティー番組の台本やSNS投稿など虚実取り交ぜた多彩な媒体のコラージュで、フロリダで実際に起こったシリア・レバノン系移民夫婦のリンチ事件を核に、アメリカという国家に潜む暴力性や異質なものを排除しようとする人間の本質を浮かび上がらせる野心的な傑作「アリゲーター」。過酷な現実を生きる人々に寄り添い、多様な声を届けようとする全9篇。現代アメリカ文学の新鋭による鮮烈なデビュー短篇集!

■目次
「浄め(グスル)」               
「マナートの娘たち」              
「失踪」                   
「懸命に努力するものだけが成功する」      
「カナンの地で」                
「アリゲーター」                
「サメの夏」                  
「わたしたちはかつてシリア人だった」      
「三幕構成による、ある女の子の物語」
目次
著者略歴(ディーマ・アルザヤット)
シリア、ダマスカス生まれ。7歳でアメリカに移住し、カリフォルニア州サンノゼで育つ。カリフォルニア大学サンタバーバラ校で映画と経済を学び、コロンビアとエクアドルを経てイギリスへ。エジンバラ大学で創作の修士号を、その後ランカスター大学で創作の博士号を取得。現在はアメリカに戻り、ラドクリフ大学でフェローとしてアラブ系アメリカ人の歴史、文化、アイデンティティを研究している。2020年刊行のデビュー短篇集『マナートの娘たち』は、ディラン・トマス賞、PEN/ロバート・W・ビンガム賞、ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞の最終候補となった。
著者略歴(小竹 由美子)
1954年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒。訳書にマンロー『イラクサ』『ピアノ・レッスン』、イングランダー『アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること』『地中のディナー』、ファハルド=アンスタイン『サブリナとコリーナ』、オファーレル『ハムネット』ほか多数。
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