『ジェンダーとLGBTQの哲学』の詳細情報

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タイトル ジェンダーとLGBTQの哲学
サブタイトル
著者 [著者区分]■「未来世界を哲学する」編集委員会 [編集]
■神島 裕子 [編集]
出版社 丸善出版 レーベル 未来世界を哲学する
本体価格
(予定)
2400円 シリーズ
ページ数 224p Cコード 1310
発売予定日 2024-07-02 ジャンル 教養/全書・双書/哲学
ISBN 9784621309797 判型 46
内容紹介

ボーヴォワールが『第二の性』で新しい概念の登場を予感させて以降、20世紀の哲学はジェンダー論の展開・受容に大きく舵を切った。だがなお、私たちの認識にはジェンダーをめぐる不正義があり、学問にも性差別が残っている。こうした問題は思想・実践の力によって少しずつ解決されてはいるものの、20世紀には表在していなかったLGBTQという観点によって、よりいっそう複雑化している。性の多様性に対して哲学は何を言えるのか。これは21世紀の重要な問いのひとつである。

目次
第1章 ジェンダーが問い直す哲学――「尊重しあう愛」 は可能か/小手川正二郎
   1 哲学とジェンダー
   2 身 体
   3 愛
第2章 ジェンダーをめぐる認識的不正義――マスメディアの企業風土と組織の証言的不正義/佐藤邦政
   1 個人が犯す証言的不正義
   2 組織が犯す証言的不正義
   3 マスメディア企業における偏ったジェンダー組織風土
   4 マスメディア企業の組織的無知による証言的不正義
   5 結 び
第3章 性差をめぐる科学研究の落とし穴――統計学をいかに使いこなすか/高松里江
   1 能力に性差はあるか?算数・数学のテストを例に
   2 統計学と心理学
   3 心理学における再現性課題
   4 平均値に対する誤った理解
   5 性差の根拠とされるもの
   6 まとめにかえて
第4章 LGBTQの人々が「自分らしく生きる」ということ――性のポリティクスから多様性の哲学へ/稲垣惠一
   1 不可視化された差別と生きづらさ
   2 差別を助長しかねない?――LGBT法
   3 内なる差別意識をどう考えるか?
   4 政治問題とされた観念
   5 LGBTQの人々の多様なかかわり
   6 近代的主体の形成とその裏側
   7 性のポリティクスの限界
   8 生存の美学と性の多様性の実践
   9 おわりにかえて――パートナーは喪失した私を取り戻してくれるのか?
責任編者解説

引用・参照文献
責任編者・執筆者紹介
索 引


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