『シェイクスピア劇の登場人物も、 みんな人間関係に悩んでいる ~作品から学ぶ言葉の力 ~ 』の詳細情報

シェイクスピア劇の登場人物も、 みんな人間関係に悩んでいる
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タイトル シェイクスピア劇の登場人物も、 みんな人間関係に悩んでいる
サブタイトル 作品から学ぶ言葉の力
著者 [著者区分]小野俊太郎 [著・文・その他]
出版社 小鳥遊書房 レーベル
本体価格
(予定)
2200円 シリーズ
ページ数 240p Cコード 0098
発売予定日 2023-04-28 ジャンル 一般/単行本/外国文学、その他
ISBN 9784867800157 判型 46
内容紹介
ハムレットもロミオもジュリエットも
シャイロックもリチャード三世も、
困った人間関係をどのように乗り越えようとしたのか?
シェイクスピアが放つ「言葉の魔力」を
作品の展開とともにじっくりと味わい、
いざというときの参考にしよう!
シェイクスピアが400年以上、
人々を魅了し続ける秘密に迫る。
==
【主な目次】
はじめに◉困ったらシェイクスピアに相談しよう
シェイクスピアの知恵を拝借する/キャッチフレーズではだめ/対話のなかでセリフは生まれる/使われる状況で意味合いは変化する/古典を動態保存する

第1部◉主張や言い訳が必要になったとき
第1章◉「悪巧みでこの島をだまし取りやがったんだ」〜自己主張をしたいとき〜
人前で反論する/復讐するユダヤ人/正論がつぶされるとき/民事事件から刑事事件へ/土地の所有権を主張する/キャリバンの危うさ
第2章◉「あの無垢だったアダムだって堕落したんだぞ」〜言い訳が必要になったとき〜
言い訳は笑いを忘れずに/催促をうまくあしらう/手柄を得るには臆病を恐れるな/絶体絶命の場合には/祝祭的な言い訳を
第3章◉「貧しい者が泣いたとき、シーザーも泣き崩れた」〜スピーチを求められたとき〜
スピーチライターの種本として/勇猛果敢なスピーチ/人心を一変させるスピーチ
第2部◉個人がひとりで苦悩するとき
第4章◉「今のままか、それを断ち切るか、問題はそこだ」〜メランコリックな苦悩にはまったとき〜
メランコリーという病/選択肢の意味を変える/殺人の衝動を抑える/選択肢を選択する
第5章◉「恋すれば頬が痩ける。でも、君はそうじゃない」〜恋愛を夢見たときに〜
恋愛のロールモデルとして/二段階承認の混乱/異性装の新しい意味/愛の裏切りと許し
第3部◉家族関係に苦しむとき
第6章◉「お父さんが私の目で見てくれさえすれば」〜娘が父親から逃げたいとき〜
父と娘を描くシェイクスピア/家父長制内での抵抗/結婚への圧力のなかで/沈黙と従順の代償/不在の父親からの脱出
第7章◉「お前が父を愛しているのなら」〜父親の後を継ぐとき〜 
女王から王への交替/父からの継承の理想と現実/イングランド賛美と王冠の責任/『ハムレット』の三人の息子/ジェイムズからチャールズへの継承
第4部◉組織のなかで生きるとき 
第8章◉「私は陰謀家のシナじゃない」〜差別から抜け出したいとき〜
社会が差別を生成する/二つのヴェニス劇と差別/資金調達とリスク回避/異人種間結婚の不安
第9章◉「実戦を知らん単なるたわ言だ」〜上司と部下が悩むとき〜
酒の上での不祥事/同僚から部下へ/上に立つ者の憂鬱/お追従とその結末/部下の辛さを誰が知る
おわりに◉まだまだ使えるシェイクスピア
シェイクスピアは仕立て直す/複数の視点を置く/天才は忘れた頃にやってくる
目次
はじめに◉困ったらシェイクスピアに相談しよう
シェイクスピアの知恵を拝借する  /
キャッチフレーズではだめ  /
対話のなかでセリフは生まれる  /
使われる状況で意味合いは変化する  /
古典を動態保存する  /本書の構成

第1部◉主張や言い訳が必要になったとき
第1章◉「悪巧みでこの島をだまし取りやがったんだ」
〜自己主張をしたいとき〜
人前で反論する  /復讐するユダヤ人  /
正論がつぶされるとき  /民事事件から刑事事件へ  /
土地の所有権を主張する  /キャリバンの危うさ  /
夢を見るキャリバン

第2章◉「あの無垢だったアダムだって堕落したんだぞ」
〜言い訳が必要になったとき〜
言い訳のデパート  /言い訳は笑いを忘れずに  /
催促をうまくあしらう  /
手柄を得るには臆病を恐れるな  /
絶体絶命の場合には  /祝祭的な言い訳を

第3章◉「貧しい者が泣いたとき、シーザーも泣き崩れた」
〜スピーチを求められたとき〜
スピーチライターの種本として  /
勇猛果敢なスピーチ  /人心を一変させるスピーチ

第2部◉個人がひとりで苦悩するとき
第4章◉「今のままか、それを断ち切るか、問題はそこだ」
〜メランコリックな苦悩にはまったとき〜
メランコリーという病  /選択肢の意味を変える  /
殺人の衝動を抑える  /選択肢を選択する

第5章◉「恋すれば頬が痩ける。でも、君はそうじゃない」
〜恋愛を夢見たときに〜
恋愛のロールモデルとして  /二段階承認の混乱  /
異性装の新しい意味  /ロザリンドの作戦  /
ヴァイオラの作戦  /愛の裏切りと許し  /
結婚の試練と蘇る愛

第3部◉家族関係に苦しむとき
第6章◉「お父さんが私の目で見てくれさえすれば」
〜娘が父親から逃げたいとき〜
父と娘を描くシェイクスピア  /家父長制内での抵抗  /
父の目を拒絶するハーミア  /結婚への圧力のなかで  /
沈黙と従順の代償  /
不在の父親からの脱出  /「新しいのはお前にとってだけ」

第7章◉「お前が父を愛しているのなら」
〜父親の後を継ぐとき〜 
女王から王への交替  /父からの継承の理想と現実  /
イングランド賛美と王冠の責任  /
エリザベスを継いだジェイムズ  /
『ハムレット』の三人の息子  /
ジェイムズからチャールズへの継承

第4部◉組織のなかで生きるとき 
第8章◉「私は陰謀家のシナじゃない」
〜差別から抜け出したいとき〜
社会が差別を生成する  /二つのヴェニス劇と差別  /
資金調達とリスク回避  /シェイクスピア作品のムーア人  /
キリスト教とイスラム教  /異人種間結婚の不安

第9章◉「実戦を知らん単なるたわ言だ」
〜上司と部下が悩むとき〜
酒の上での不祥事  /同僚から部下へ  /
上に立つ者の憂鬱  /お追従とその結末  /
部下の辛さを誰が知る


おわりに◉まだまだ使えるシェイクスピア
シェイクスピアは仕立て直す  /複数の視点を置く  /
天才は忘れた頃にやってくる

あとがき
参考文献
著者略歴(小野俊太郎)
文芸・文化評論家 1959年、札幌生まれ。東京都立大学卒、成城大学大学院博士課程中途退学。文芸評論家、成蹊大学などでも教鞭を執る。 著書に、『エヴァンゲリオンの精神史』『「トム・ソーヤーの冒険」の世界』『「クマのプーさん」の世界』『快読 ホームズの『四つの署名』』『ガメラの精神史』(ともに小鳥遊書房)『スター・ウォーズの精神史』『ゴジラの精神史』(彩流社)『モスラの精神史』(講談社現代新書)や『大魔神の精神史』(角川oneテーマ21新書)のほかに、『〈男らしさ〉の神話』(講談社選書メチエ)、『社会が惚れた男たち』(河出書房新社)、『日経小説で読む戦後日本』(ちくま新書)、『新ゴジラ論』『フランケンシュタインの精神史』(ともに彩流社)など多数。
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