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タイトル |
挿し絵入り版 老人と海 |
サブタイトル |
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著者 [著者区分] | ■アーネスト・ヘミングウェイ [著・文・その他] ■チャールズ・タニクリフ [イラスト] ■レイモンド・シェパード [イラスト] ■島村法夫 [翻訳]
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出版社 |
小鳥遊書房 |
レーベル |
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本体価格 (予定) |
1800円 |
シリーズ |
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ページ数 |
240p
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Cコード |
0097 |
発売予定日 |
2023-05-25 |
ジャンル |
一般/単行本/外国文学小説 |
ISBN |
9784867800171 |
判型 |
46 |
内容紹介 |
今なぜ『老人と海』なのか! 先の見えない時代だからこそ生の何たるかを問う、 新訳でよみがえる 幻の挿し絵入り名作の復活! 本書で描かれているのは、政治、経済、戦争といった一時的な社会現象を超越した、 人間そのものの根源的な姿です。(「訳者あとがき」より) 小説世界をより深く味わうための訳者による註とヘミングェイの略年表、そして、 『老人の海』がなぜ重要作品なのかを詳細に解説した「訳者あとがき」も収録されています。
======= 【目次】 訳者はしがき 老人と海 訳註 アーネスト・ヘミングウェイ年譜 訳者あとがき なぜ今『老人と海』なのか 死の恐怖 解ける死の呪縛 肉体の衰えと創造力 二つの序文と原爆投下 もう一つの戦争小説 不死鳥のごとく 翻訳に当たって
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目次 |
訳者はしがき 老人と海 訳註 アーネスト・ヘミングウェイ年譜 訳者あとがき なぜ今『老人と海』なのか 死の恐怖 解ける死の呪縛 肉体の衰えと創造力 二つの序文と原爆投下 もう一つの戦争小説 不死鳥のごとく 翻訳に当たって |
著者略歴(アーネスト・ヘミングウェイ) |
アーネスト・ヘミングウェイ(Ernest Hemingway) 1899年、シカゴ近郊オークパークで生まれる。高校で執筆活動に勤しみ、学内新聞に多くの記事を書き、学内文芸誌には3本の短編小説が掲載された。卒業後に職を得た新聞社を退職し、傷病兵運搬車の運転手として赴いたイタリア戦線で被弾し、肉体だけでなく精神にも深い傷を負って、生の向こうに常に死を意識するようになる。新聞記者として文章鍛錬を受けたため、文体は基本的には単文で短く簡潔なのを特徴とする。希土戦争、スペインでの闘牛見物、アフリカでのサファリ体験、スペイン内戦、第二次世界大戦、彼が好んで出かけたところには絶えず激烈な死があった。長編小説、『日はまた昇る』、『武器よさらば』、『誰がために鐘は鳴る』といった傑作も、背後に不穏な死の気配が漂っている。1945年度のノーベル文学賞の受賞対象になった『老人と海』では死は遠ざけられ、人間の究極的な生き方そのものに焦点が当てられ、ヘミングウェイの作品群のなかでは異色の作品といえる。1961年7月2日、ケチャムの自宅で猟銃による非業の最期を遂げた。 |
著者略歴(チャールズ・タニクリフ) |
チャールズ・タニクリフ(Charles Tunnicliffe) 1901年、英国北西部の町マックルズフィールドの南にある自然豊かな小村ラングリーで生まれる。20エーカー程の農地で、両親が飼育している色々な家畜に触発されて、彼らを幼い頃から描き始め、並外れた画才を示した。奨学金を得て、ロンドン王立美術大学を優秀な成績で卒業した。ヘンリー・ウィリアムスンの児童向け小説『かわうそタルカ』(日本語版は福音館、1983)に挿絵として23枚の木版画と16枚の線画を載せ大成功を収め、以後彼の七つの物語の挿絵を描いた。1930年代には鳥や野生動物の挿絵の注文が増え、幸運にもこの時期、鷹匠の世話で生きたハヤブサ、オオタカ、ハイタカ等を近くで描写する機会を得たり、動物学者の好意で多くの鳥の標本を目にし、彼らを細部にわたって正確に描く知識を身につけた。彼は風景画家としても活躍し、木版画、銅版画、水彩画、油絵で優れた作品を残した。1979年に他界したが、彼の挿絵が掲載された書籍は400冊以上に上るといわれている。 |
著者略歴(レイモンド・シェパード) |
レイモンド・シェパード(Raymond Sheppard) 1913年、ロンドンで生まれる。著名な版画家シルヴァン・ボクシウスに絵画を学ぶ。ロンドン動物園で鳥や動物のスケッチをし、How to Draw Birds (1940)、Drawing at the Zoo (1949)、More Birds to Draw (1956)を著す。風景や家族の肖像を水彩や油彩、パステルで描き、長女のクリスティーン、長男のマイケル、妻のアイリスを描いたスケッチが多数ある。第二次世界大戦中は英国空軍の写真部隊として活躍。また、ジョナサン・スイフトの『ガリバー旅行記』の第一部『リリパット島』、ヘミングウェイの『老人と海』、児童文学作家のイーニッド・ブライトンや狩猟家にして博物学者のジム・コーベット等の100冊近くの挿絵を描いたことでも有名。1949年から健康を害し、十年近く癌と闘い、58年に45歳の若さで不帰の客となった。日本語訳ではジム・コーベット作、渡辺妙子訳、レイモンド・シェパード絵『人くいヒョウの国』(平凡社 昭和32年)がある。 |
著者略歴(島村法夫) |
立教大学文学修士。中央大学名誉教授。日本ヘミングウェイ協会元会長、現顧問。中学生の時、場末の映画館で『武器よさらば』と『日はまた昇る』を続けて観て、ヘミングウェイを知る。本格的にヘミングウェイの作品を読み、『武器よさらば』と『誰がために鐘は鳴る』の主人公の社会に対する立ち位置の違いに気づき、その変化の原因を解明しようとしたのが、研究の原点になった。著書に『アメリカ文学の冒険 空間の想像力』(共著)彩流社、『ヘミングウェイを横断する—テクストの変貌』(共編著、本の友社)、『ヘミングウェイ 人と文学』(単著、勉誠出版)、『アーネスト・ヘミングウェイの文学』(共著、 ミネルヴァ書房)、『アーネスト・ヘミングウェイ—21世紀から読む作家の地平』(共著、臨川書店)、『ヘミングウェイ大事典』(監修・共編著、勉誠出版)、『ヘミングウェイと老い』(共著、松籟社)、『ヘミングウェイ批評—三〇年の航跡』(共著、小鳥遊書房)などがある。訳書にデブラ・モデルモグ著『欲望を読む』(共訳、松柏社)。 |