『二人の小さな野蛮人』の詳細情報

二人の小さな野蛮人
AmazonカートAmazonで予約する
タイトル 二人の小さな野蛮人
サブタイトル
著者 [著者区分]■アーネスト・T・シートン [著・文・その他]
■中山 理 [翻訳]
出版社 秀英書房 レーベル
本体価格
(予定)
2700円 シリーズ
ページ数 554p Cコード 0097
発売予定日 2023-05-09 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784879571526 判型 46
内容紹介
白人の物質文明を否定して、自然と調和して暮らすインディアンの生活に憧れるヤンとサムの二人の少年。二人はカナダの奥地、サンガーの農場の森でキャンプ生活を送り、自然の中で暮らすインディアンの知恵を学び取っていく。自分たちの手で住まいのティーピーを建て、生活に必要な道具を作り、数々の冒険を通して何事も恐れず、努力して成し遂げることの喜びを知り、自分の価値と可能性を発見していく。野生の動植物への深い関心、インディアンの生活と文化への共感、知識に対する激しい渇望、森や野での冒険と自然への探求に明け暮れ、そして少年を成長させていく。また父親の反対にも関わらず、博物学を自分の将来の職業に選んだ固い決意。主人公の一人、ヤンはまさに若き日のシートンそのものであり、本書は博物学者シートンを形づくった少年時代の出来事と真剣な思索を生き生きと書き綴った感銘深い物語である。現代の物質・情報過多時代に「どのように生きていくか」のヒントがここにある!また本文中の挿絵はシートン自身が描いている。(アメリカの古典完訳)
目次
第一部 ヤンの谷のヤン
1.ほのかな光 2.春 3.上と下の兄弟たち 4.本 5.えりなしのシャツを着たよそ者 6.ヤンの谷 7.ほったて小屋8森の知識の始まり 9.動物の足跡 10.ビティーの貢献 11.胸の薬 12.生命の危機 13.オオヤマネコ 14.泡

第二部 サンガーとサム
1.新しい家 2.サム 3.ウィグワム 4.サンガーの魔女 5.ケイレブ 6.ティーピー作り 7.静かな夕暮れどき 8.聖なる火9.弓矢 10.ダム 11.ヤンと魔女 12.魔女のもてなし 13.敵の回し者 14.喧嘩 15.ミニのとりなし

第三部 森のなかで
1.いざ、森へ 2.最初の夜と朝 3.びっこの戦士と泥のアルバム 4.白人の「皆殺し」 5.シカ狩り 6.戦の頭飾り、ティーピー、クー 7.キャンプ術 8.インディアンの太鼓 9.猫とスカンク 10.リスの一家の出来事 11.森の住人の観察法 12.インディアンの目印と迷い道 13.皮なめしとモカシン作り 14.ケイレブの哲学 15.ラフテンの訪問 16.遠くのカモを見わける 17.サムのすばらしい森の技術 18.ミミズクと夜間学校 19.肝だめし 20.白いリボルバー 21.ガイの勝利 22.アライグマ狩り 23.バンシーの泣き声と夜中にうろつきまわる巨大な生き物 24.ホークアイ、またもやグランド・クーを欲しがる 25.四本足の浮浪者 26.農場を取りもどす 27.部族間の争い 28.白人の森の技術 29.ロング・スワンプ ―試練の旅 30.新種のアライグマ 31.もとのキャンプ地にもどって 32.新しい戦の首長
著者略歴(アーネスト・T・シートン)
1860年イギリス生まれ。アメリカの博物学者。詳細な自然観察をもとに、『私が知っている野生動物』をはじめ、数多くの動物物語の傑作を書く。1866年6歳の時に父親の事業の失敗で家族とともにカナダへ移住、奥地の森林地帯で開拓生活を送り、野生の動植物に深い関心を抱く。インディアンの生活と文化に学んでウッドクラフト運動を始め、アメリカ・ボーイスカウト連盟の初代チーフ・スカウトを務めるなど、生涯、野外活動の実践的な指導者、普及者であった。またトロント、ロンドン、パリで絵を学び、画家として活躍。1946年アメリカ西部のニューメキシコ州サンタフェで86歳の生涯を閉じる。
著者略歴(中山 理)
1952年生まれ。麗澤大学大学院特別教授、前学長。著書に『人生100年の時代を楽しむ技術』(育鵬社)、『日本人はなぜ欠けた茶碗を愛でるのか』(扶桑社)、『日本人の博愛精神』(祥伝社)、『イギリス庭園の文化史』(大修館書店)、訳書にピーターミルワード著『変わり者の天国イギリス』『犬の生き方』、『ネコの哲学』(以上、秀英書房)、R.F.ジョンストン著『紫禁城の黄昏 上・下 完訳』、ヒレア・ベロック著『ユダヤ人 なぜ、摩擦が生まれるのか』、原勝郎著『原勝郎博士の「日本通史」』(祥伝社)など多数。
他の書籍を検索する