『鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて』の詳細情報

鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて
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タイトル 鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて
サブタイトル
著者 [著者区分]■イ・チャンドン [著・文・その他]
■中野宣子 [翻訳]
出版社 アストラハウス レーベル
本体価格
(予定)
2600円 シリーズ
ページ数 384p Cコード 0097
発売予定日 2023-07-28 ジャンル 一般/単行本/外国文学小説
ISBN 9784908184451 判型 46
内容紹介
映画のように書き、小説のように撮る……
のちに世界有数の映像作家となった
映画監督イ・チャンドンによる傑作小説集
待望の日本語訳刊行!

映画監督として世界中にファンを持つ韓国の作家イ・チャンドンが、かつて小説家として発表し、「映像の世界への転換点となった」と自ら振り返る小説集、『鹿川は糞に塗れて(原題 『이창동 소설집 녹천에는 똥이 많다』)(1992)の邦訳。

収録される5作品はそれぞれ、朝鮮半島の南北分断、そこに生まれた独裁政治下の暴力、その後の経済発展がもたらした産業化や都市化に伴う諸問題などを背景にしている。すべての登場人物は、分断や社会矛盾の犠牲になって生きる「ごく普通の人びと」。
膨大な量のゴミで埋め立てられた地盤と労働者たちの排泄物の上に輝く経済発展、そしてそこに生まれた中間層の生活の構造を、作家イ・チャンドンは「糞に塗れている」と看破し、そこに生きる市民たちの悲喜交々の生を問う極上の物語を紡ぎ出す。

第25回韓国日報文学賞受賞
目次
〔目次〕
本当の男
龍泉(ヨンチョン)ベンイ
運命について
鹿川(ノクチョン)は糞に塗(まみ)れて
星あかり
あとがき
訳者あとがき
著者略歴(イ・チャンドン)
【著者】イ・チャンドン(Lee Chang-dong)
1954年生まれ。1981年慶北大学校教育学部国語教育科卒。1987年まで高校の国語教師として教壇に立つ。1983年小説「戦利」が東亜日報新春文芸中編小説部門に入選。1987年『焼紙』、1992年『鹿川は糞に塗れて』の2冊の作品集を刊行、作家として高く評価される。本書『鹿川は糞に塗れて』で第25回韓国日報文学賞受賞。1993年より映画の世界へ。2003〜04年、韓国文化観光部長官を務める。長編映画監督作品として「グリーンフィッシュ」「ペパーミント・キャンディー」「オアシス」「シークレット・サンシャイン」「ポエトリー アグネスの詩」、村上春樹の原作による「バーニング 劇場版」がある。2023年、フランスのアラン・マザール監督によるドキュメンタリー映画「イ・チャンドン アイロニーの芸術」が日本で公開される。
著者略歴(中野宣子)
【翻訳】中野宣子(なかの のりこ)
韓国語・朝鮮語翻訳、講師。1987年、韓国延世大学校韓国語学堂に語学留学。訳書に、朴婉緒『結婚』(学藝書林)、ヤン・グィジャ『ソウル・スケッチブック』(木犀社)、キム・タククワン『愛より残酷 ロシアン珈琲』(かんよう出版)、キム・スム『Lの運動靴』(アストラハウス)、共訳書にキム・ジハ『飯・活人』(御茶ノ水書房)、黄晳暎『囚人Ⅰ』『囚人Ⅱ』(明石書店)など多数。
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