『蘭亭序之謎 上』の詳細情報

蘭亭序之謎 上
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タイトル 蘭亭序之謎 上
サブタイトル
著者 [著者区分]■唐隠 [著・文・その他]
■立原透耶 [翻訳]
■大恵和実 [翻訳]
■根岸美聡 [翻訳]
■柿本寺和智 [翻訳]
出版社 行舟文化 レーベル 大唐懸疑録シリーズ
本体価格
(予定)
1200円 シリーズ 行舟文庫
ページ数 436p Cコード 0197
発売予定日 2023-08-02 ジャンル 一般/文庫/外国文学小説
ISBN 9784909735171 判型 文庫(A6)
内容紹介
重厚な史実とダイナミックな虚構。玄宗と楊貴妃以後の唐の時代は、日本人にはほとんど知られていないが、ぜひこの作品で知って愉しんでほしい。
――作家 田中芳樹

◎あらすじ
 元和年間、唐は憲宗の時代。皇帝の重臣・裴度の姪である裴玄静は、七歳で初めて殺人事件を解決して以来、地元では「女名探偵」として知られていた。しかし地方官僚だった父の死後、実子に家督を継がせたい継母の策略で故郷を追われ、玄静は叔父を頼って長安に向かう。そこで玄静は叔父の親友である時の宰相・武元衡の暗殺事件に遭遇する。殺される直前、正体不明の相手から繰り返し脅迫を受けていた武大臣は彼女の探偵としての評判を見込んで、周りに気取られぬよう暗号の形で「王羲之の『蘭亭序』に隠された秘密を解き明かし、皇帝や自分たちの命を狙う黒幕の正体と目的を暴いてくれ」と託していた。
 玄静は、長安に辿り着いた嵐の夜に出会い、共にある怪死事件に遭遇した医師・崔淼と共に王羲之とその一族に因縁ある土地を巡る旅に出ることになるが、実は崔はある人物が彼女を見張るため送り込んだ間者で――
目次
自序――なぜ「大唐後期」を描くのか
『蘭亭序』の歴史的事実について
『蘭亭序』全文
楔子
第一章 迷離夜
第二章 刺長安
第三章 幻蘭亭
著者略歴(唐隠)
唐隠(とう・いん)
一九七〇年代に中国上海で生まれる。二〇一〇年にデビュー。一五年に「当当年度影響力作家賞」、一六年にアマゾン中国が選ぶ「新鋭作家賞」を受賞。台湾・誠品書店が頒布した「二〇一七年度閲読報告」にて、「二〇一七年十大ベストセラー作家」と「最も受けのよい作家」に選ばれた。
代表作・四部構成の「大唐懸疑録」シリーズは、台湾(繁体字版)、日本、タイ、ベトナム、韓国への版権輸出を果たし、うち『蘭亭序之謎』が「海外館蔵影響最広的中文図書(海外の図書館が所蔵した、最も影響の大きい中国語書籍)」ランキングに入選。同シリーズの有料オーディオブックは再生回数が三千万回を超え、ドラマ版の制作も鋭意準備中である。
著者略歴(立原透耶)
立原透耶(たちはら・とうや)
大阪府生まれ、奈良県育ち。北海道在住。日本SF作家クラブ会員。
一九九一年、『夢売りのたまご』でコバルト読者大賞を受賞し翌九二年デビュー。二〇〇〇年までは「立原とうや」名義で活動。小説家としての作風はファンタジー、SF、ホラーなど多岐にわたる。華文SFの翻訳も手掛け、『三体』シリーズでは日本語版監修を担当する。大学教員の顔も持つ。
著者略歴(大恵和実)
大恵和実(おおえ・かずみ)
一九八一年生まれ。中華SF愛好家・翻訳家。編訳書に、武甜静・橋本輝幸・大恵和実編『中国女性SF作家アンソロジー 走る赤』(中央公論新社・二〇二二年)、大恵和実編『中国史SF短篇集 移動迷宮』(中央公論新社・二〇二一年)がある。翻訳に、梁清散「夜明け前の鳥」・万象峰年「時の点灯人」(立原透耶編『宇宙の果ての本屋』新紀元社・二〇二三年)などがある。
著者略歴(根岸美聡)
根岸美聡(ねぎし・みさと)
北海道生まれ。京都府在住。中学生の頃に中国へ派遣されたことから中国語との縁が始まる。最も興味のある領域は現代中国語方言。現在は近畿圏の大学で教壇に立ちつつ、中国語小説の翻訳を行う。
著者略歴(柿本寺和智)
柿本寺和智(かきもとじ・かずとも)
浅学非才の漢学徒。
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