『スタジアムの神と悪魔——サッカー外伝・改訂増補版』の詳細情報

スタジアムの神と悪魔——サッカー外伝・改訂増補版
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タイトル スタジアムの神と悪魔——サッカー外伝・改訂増補版
サブタイトル
著者 [著者区分]■エドゥアルド・ガレアーノ [著・文・その他]
■飯島みどり [翻訳]
出版社 木星社 レーベル
本体価格
(予定)
3700円 シリーズ
ページ数 344p Cコード 0098
発売予定日 2023-04-14 ジャンル 一般/単行本/外国文学、その他
ISBN 9784910567051 判型 46
内容紹介
▶︎2024年4月「サッカー本大賞 優秀作品賞」受賞
▶︎産経新聞朝刊・書評掲載 2023年5月21日
▶︎「一番好きな本かもしれない」若林恵(黒鳥社):代官山蔦屋書店 刊行記念トークセッション開催(黒鳥社、SHUKYU、木星社)2023年4月26日

▶︎世界中のサッカーファン、ジャーナリストたちが読み継いできた、ウルグアイ・モンテビデオ生まれの作家エドゥアルド・ガレアーノの極上の"サッカー文学"/スポーツジャーナリズムの名作を、待望の改訂増補版でお届けします。

▶︎全156篇のエッセイが収録されており、ペレ、ガリンシャ、ジーコ、マラドーナ、プラティ二、フリット、バッジオ、ロナウド、ロナウジーニョ、ロマーリオ、ベベット、ジダン、メッシまで、古今東西の名選手や名試合、クラブやファン、社会・文化の諸相、W杯についてのエピソード、そして日々のサッカーの興奮、楽しさ、熱さ、そして”摩訶不思議”が描かれています。1930年代から2014年までのサッカーを巡る美と闇の日々、スタジアムにさす光と影——ボールと人間、そして政治、経済、権力——についての稀代のクロニクルです。

「もはや何年も前のことだが、カレリャ・デ・ラ・コスタで私とすれ違った子供たちに捧げたい。サッカーの帰り途、彼らはこう口ずさんでいた——勝ったさ、負けたさ、どっちにしても楽しかったな」—— エドゥアルド・ガレアーノ

<目次(156以上のエピソードから抜粋して掲載)>
サッカー・プレーヤー/サポーター/フーリガン/レフェリー/監督/劇場/イングランドの侵略/フラーフル戦の歴史/人民の阿片?/ボールを旗と掲げて/黒人たち/欠損から充足へ/一九三四年のワールドカップ/リオデジャネイロの神と悪魔/エウゼビオ/ペレ/一九七〇年のワールドカップ/祝祭/クライフ/一九八六年のワールドカップ/走る薬屋/軽蔑の賛歌/一九九〇年のワールドカップ/ジーコのゴール/逃避のスポーツ/一九九四年のワールドカップ/ロマリオ/バッジオ/マラドーナ/続・スタジアムの神と悪魔/一九九八年のワールドカップ/二〇〇二年のワールドカップ/二〇〇六年のワールドカップ/二〇一〇年のワールドカップ/二〇一四年のワールドカップ、他/改訂増補版への覚え書/原著参考文献/索引
目次
献辞/謝辞/著者の告白/サッカー/プレーヤー/ゴールキーパー/アイドル/サポーター/フーリガン/ゴール/レフェリー/監督/劇場/スペシャリスト三様/サッカー博士たちの話法/戦を踊る/戦の話法/スタジアム/ボール/事始め/ゲームの規則/イングランドの侵略/御当地サッカー/フラ - フル戦の歴史/人民の阿片?/ボールを旗と掲げて/黒人たち/サモラ/サミティエ/フィールドに死す/フリーデンライヒ/欠損から充足へ/第二次アメリカ発見/アンドラデ/リボン/オリンピック・ゴール/ピエンディベネのゴール/ラ・チレナ/スカロネ/スカロネのゴール/隠然たる力/ノロのゴール/一九三〇年のワールドカップ/ナサッシ/カミュ/非情の足たち/プロフェッショナリズム/一九三四年のワールドカップ/リオデジャネイロの神と悪魔/災いのもと/護符と呪文/エリコ/一九三八年のワールドカップ/メアッツァのゴール/レオニダス/ドミンゴス/ドミゴンスと彼女/アティリオのゴール/完璧なキスは一度きり/ラ・マキナ/モレノ/ペデルネラ/セベリノのゴール/爆弾/鉄を風に変えた男/癒しの絆/マルティノのゴール/エレノのゴール/一九五〇年のワールドカップ/オブドゥリオ/バルボザ/サラのゴール/ジジニョのゴール/御満悦の面々/一九五四年のワールドカップ/ラーンのゴール/動く広告/ディ=ステファノのゴール/ディ=ステファノ/ガリンシャのゴール/一九五八年のワールドカップ/ニルトンのゴール/ガリンシャ/ジジ/ジジと彼女/コパ/カリソ/ユニフォーム・フィーバー/プシュカーシュのゴール/サンフィリッポのゴール/一九六二年のワールドカップ/チャールトンのゴール/ヤシン/ヘントのゴール/ゼーラー/マシューズ/一九六六年のワールドカップ/グリーヴズ/ベッケンバウアーのゴール/エウゼビオ/三本ポールの呪い/ペニャロルの時代/ロチャのゴール/かわいそうなおふくろさん/涙はハンカチのせいじゃない/ペレのゴール/ペレ/一九七〇年のワールドカップ/ジャイルジニョのゴール/祝祭/将軍たちとサッカー/まばたき/マラドーナのゴール/一九七四年のワールドカップ/クライフ/ミュラー/アヴェランジェ/ボールの主人たち/ヘスス/一九七八年のワールドカップ/幸福/ゲミルのゴール/ベッテガのゴール/サンダーランドのゴール/一九八二年のワールドカップ/楡の木に梨の実/プラティニ/異教の祭の生け贄/一九八六年のワールドカップ/テレビの専制/真面目な規格品/走る薬屋/軽蔑の賛歌/やりたい放題/消化不良/一九九〇年のワールドカップ/リンコンのゴール/ウーゴ・サンチェス/蠅と蟻/フリット/親殺し/ジーコのゴール/逃避のスポーツ/一九九四年のワールドカップ/ロマリオ/バッジオ/数の恨み/敗北の務め/敗北の罪/マラドーナ/やつらは何の役にも立たない/ある輸出産業/試合終了/続・スタジアムの神と悪魔——一九九八年のワールドカップ/二〇〇二年のワールドカップ/一九九八年のワールドカップ/二〇〇六年のワールドカップ/二〇一〇年のワールドカップ/二〇一四年のワールドカップ/改訂増補版への覚え書/原著参考文献/索引
著者略歴(エドゥアルド・ガレアーノ)
エドゥアルド・ガレアーノ Eduardo Galeano(1940-2015)
ウルグアイ東方共和国モンテビデオ生まれ。作家、ジャーナリスト。週刊『エル・ソル』紙にまずイラスト、次第にルポをも寄稿し、10代半ばからジャーナリズムの道に進む。1959 - 1963年『マルチャ』誌主筆、1964 - 1966年日刊紙『エポカ』編集長。1973年の軍事クーデタを逃れ居を移したアルゼンチンでは『クリシス』誌創刊・編集に携わる。その後スペイン - カタルニャへ亡命。1985年初頭モンテビデオへ帰還。その筆は文学のジャンルと称する境界線を侵犯し、魂の深みから発せられる声、市井の声なき声をすくい上げ、現実と現実の奥に潜む記憶とをひとつのテクストに編み上げる。 ウルグアイ文化大臣賞、米国のアメリカン・ブック・アワード、デンマークのフロア賞、ランナン財団の「文化の自由」賞などを受賞。邦訳既刊書に『収奪された大地——ラテンアメリカ500年』(新評論/藤原書店)、『火の記憶』(全三巻、みすず書房)、『日々の子どもたち あるいは366篇の世界史』(岩波書店)など。
著者略歴(飯島みどり)
飯島みどり(訳者) 1960年東京生まれ。ラテンアメリカ近現代史。立教大学教員。訳書にサルマン・ラシュディ『ジャガーの微笑——ニカラグアの旅』(現代企画室)、ロケ・ダルトン他『禁じられた歴史の証言 中米に映る世界の影』(編訳、同前)、 歴史的記憶の回復プロジェクト編『グアテマラ 虐殺の記憶——真実と和解を求めて』(共訳、岩波書店)、ダニエル・エルナンデス - サラサール写真集『グアテマラ ある天使の記憶』(編訳、影書房)、エドゥアルド・ガレアーノ『火の記憶』(全三巻、みすず書房)、アリエル・ドルフマン『南に向かい、北を求めて——チリ・クーデタを死にそこなった作家の物語』(岩波書店)、エドガルド・コサリンスキイ『オデッサの花嫁』(インスクリプト)ほか。
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